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ヨーロッパから長崎へ、そして横浜へ。活版印刷と活字製法の歴史

 

漢字の金属活字は、19 世紀ヨーロッパでの東洋学の発展と中国へのキリスト教布教を両輪として生まれ、明治2(1869)年に長崎に伝えられました。それまでの木版印刷に比べ、活版印刷ははるかに多くの情報を短時間でかつ広範囲に伝えることが可能になり、日本の近代化を支えていきます。長崎に伝わった活版印刷術と金属活字はその翌年早くも横浜に伝えられ、「横浜毎日新聞」など活字による印刷物が刊行されています。明治後半になると、人口の増加と印刷需要の拡大、印刷機材の改良とあいまって、さまざまな印刷物が刊行され、活版印刷は広く一般に浸透していきました。

本展示は活字書体史研究家の小宮山博史氏のコレクションを中心に、日本の近代化の原動力となった明朝体活字について、ヨーロッパでの誕生から日本への伝播、そして横浜における普及の歴史を明らかにします。

 


ナポレオン一世の命によりフランス帝国印刷所の総監督が編纂したキリスト教の祈祷文(Oratio Dominica)集。1804年ナポレオン一世の戴冠式に招待されたローマ教皇ピウス七世への献辞が綴じ込まれている。祈祷文を150の言語で、かつ各言語固有の文字で記し、ほとんどを活字で印刷している。フランスは、19世紀初頭から他のヨーロッパ諸国に先駆けていちはやく漢字活字の開発事業を行なってきたが、本書にはその成果を生かし、中国語の主祷文が40ポイントの木活字で印刷されている。「國(国の旧字)」の活字が転倒してはいるが、漢字活字の開発が世界に先駆けてヨーロッパで行なわれたことを示す稀覯本である。

 

横浜開港資料館 平成30年度第1回企画展示
金属活字と明治の横浜
ー小宮山博史コレクションを中心にー
[日時]4月27日(金)〜7月16日(月・祝)9:30〜17:00(入館は16:30まで)
※但し、5/26(土)、6/2(土)・29(金)、7/14(土)は、展示室のみ19:00まで開館(入館は18:30まで)
[会場]横浜開港資料館 新館 企画展示室
[休館日]月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
[料金]一般¥200、小・中学生¥100
[主催]横浜開港資料館
[TEL]045-201-2100

1854年日米和親条約が結ばれた場所が、資料館の前身だった旧英国領事館でした。館内には、日本開国や横浜の開港をめぐる貴重な歴史資料が収集されています。今も残る中庭の「玉楠の木」のもとで、ペリー提督と幕府が会見したといわれています。2009年開港150周年マスコットキャラクター「たねまる」は、この「玉楠の木の精」としてデザインされました。隣接する開港広場では、日本で最も古いレンガ造りのマンホール、下水管の展示もしています。

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