Gourmet
2014.10.22
懐かしくも今は貴重な味。真心こめていらっしゃいませ
花づくし
シンプルな定食にこそ、お店の味がダイレクトに伝わる。
メインが美味しいのはもちろん、ご飯、味噌汁、小鉢、全てそろって満足できる店は実はそうない。
『花づくし』はそれが叶う場所。
なかでもカウンター越しに並ぶおばんざいは、どれも人を惹きつけてやまない味。
「とにかくだしが肝心! 昆布とおかかでとっただしを色々な料理に使っているよ」と店主の大橋芳輝さん。黙々と調理に励むその側で、弾けるような笑顔で接客をする佳子さん。
このご夫婦を慕って訪れるお客も多い。
「夜は釣ったばかりの大きな魚を抱えて『さばいてくれ』と来るお客もいてね。そんな時は店先で魚の解体ショーだよ(笑)。その場で調理して食べて、そんなこともあるねぇ。」
やはり味だけではない、そこで働く人の心意気も美味しさの決め手なのだ。
昭和63年に創業して以来、様々な人の歴史が刻み込まれた味わい深き店内。
年季の入った釜に、旬の恵みがぎゅぎゅっと。
筍、松茸、牡蠣、ホタテ、タラバ蟹といった、その時季旬の食材を使用して炊き上げる釜めしは、夜の人気メニュー。おばんざいと味噌汁もついた、釜めし定食(1800円〜)は、お一人様でも気軽に楽しめる。
カウンターにずらりと並ぶ。
なす味噌が一番人気。
旬の時期にはふぐも食べられる。
ランチ時には、パートさん含めスタッフの多い花づくし。
皆さん、元気で明るくてチャーミング!