「中屋」 31日間もりそばだけでも楽しめそうなお蕎麦屋さん
夏の疲れが出始める季節に積極的に食べたいのがお蕎麦!です。 ビタミンB1、B2、リジン、ルチン、植物性たんぱく質が多く含まれているお蕎麦は、ひらたくいうと、体の疲れや体力の衰え、脂肪蓄積などを予防して、夏太りから秋太りへ移行しないための力強い食べ物なのです。
というわけで、今回は、創業明治十年という老舗の「中屋」さんに行ってきました。 夜は酒どころになるこのお店。店内に入って、最初に思ったのは、「外国人のお友達が来たら、こういうところに連れてきてあげたい!」ということ。 こういう月日を重ねた、落ち着いた空気が流れるお蕎麦屋さん、今となっては、探すのが難しくなってきていると思うのです。
壁に描かれた鶴がきれい。 おススメは何ですか?と聞いたら、色々教えてくださったのだけれど、迷いに迷って、まずは!ということで、「もりそば」を頼みました。
運ばれてきたお盆を見ると・・・あれ?おつゆの器、大きい!そして、ウズラのたまごと、このはさみは…?大きさ的に推測すると、ウズラの卵カッター?と、おそるおそる、はさみの穴に卵を入れると、ピッタリ!手を汚さずにきれいに殻を割れて楽しい?
そうこうしている間に、あっという間にお蕎麦がやってきましたが、お、多いい!もりそばって、「大盛りな蕎麦?」の略でしたっけ?と思うくらい、量が多いのです。普通のお蕎麦屋さんの1・5倍くらいでしょうか?
お味は?というと、お蕎麦は甘味を感じるさっぱりした味で、おつゆは甘味が強くて、暑さで疲れた体にスルスルと染み込んでいきます。個人的に、このおつゆ、とても好み♪ 実は醤油の風味の強い辛口のおつゆが苦手なので、こういう旨みと甘味がたっぷりのおつゆ、あればいいな、と思っていたので、嬉しい限りです。 聞けば、甘いおつゆはスルスル入ってしまうので、おつゆの量も多かったんですって。
おつゆは、もちろん、化学調味料は使っていない天然おだしで、お蕎麦ともども、明治10年から変わらない伝統的な味なのだそうです。 糖分はすぐ脳のエネルギーに代わるし、お腹がいっぱいになってもヘルシーで眠くならないしだし、健康志向の働く女性のお昼にもピッタリ。
お店の表にかかっていた、「昆布つなぎ」という看板が気になったので、聞いてみると、お蕎麦は、毎日、ちがうつなぎを使っていて、この日は「昆布つなぎ」だったのだそうです。
5・10日は茶そばということで、2日後、茶そばも食べにいっちゃいました。緑色が鮮やかで美しい〜。ほんのりお抹茶の香りがします。
(これは普通のもり)
食べている時に「大盛り」を頼んだお客さんがいたのですが、運ばれてきた量にびっくり!もり(大)700円でこの量なら、大・大盛り(880円)は一体どのくらいの量があるのかと尋ねたら、お蕎麦だけで1・2キロもあるそうです!(もちろん、お皿もBIG。運ぶのが大変!)ところがこのデカもりそば、週に1・2度は必ず出るそうで…おいしいものでお腹をいっぱいにしたい人にはぴったりの一品ですね。
茶蕎麦はすぐに売り切れてしまって、帰る時には「清酒打ちこみ」になっていました。(これもおいしそう)毎日違うつなぎは、生姜が練り込んであって香る「生姜つなぎ」などもあるそうで、少しずつ、風味が変わるから、31日間、もりそばだけで楽しめそう。
最初は伊勢佐木4丁目からはじまったそうで、こちらにおちついて今は5代目の老舗中屋さんは、男性客が多いけれど、女性一人も多いそうなので、昼間、混んでいる時は合席になるそうですが、美容に気を使う女性にはおススメしたいお店のひとつ。(男性の割合が多いそうですから、もしかしたら好みの男性と合席で出会いが、なんてこともあるかもしれないですね)
おかみさんはじめ、スタッフの女性の肌もきれいで元気いっぱい。蕎麦に含まれるルチンは、活性酸素を除去する酸化防止作用があるといわれますが、その効果でしょうか?
(美容のもとがたっぷりとけた蕎麦湯はぜひとも飲み干さないと!)
いまのおかみさんのお父さんが名古屋出身ということで、きしめんや味噌煮込みうどんなどのメニューもあるので、飽きずに毎日通えちゃいそうなお店です。
中屋
神奈川県横浜市中区弁天通3-45
045-201-2040
日曜日定休
10:30〜15:00(土曜日は〜14:30) 17:00〜21:30(夜は酒処)