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Gourmet
2021.03.19

岩亀稲荷と同居する、人が集まる喫茶店カルディへ!

桜木町から歩いて10分、みなとみらいからも程近い場所に「岩亀横丁」という通りがあります。今は閑静な住宅街という雰囲気ですが、かつてはいろいろなお店もあり、賑やかな場所だったそう。

カルディのある岩亀横丁。ランドマークも見える

そんな岩亀横丁に誕生してから44年。来る人に愛され続ける喫茶店「カルディ」は岩亀稲荷と同じ敷地に同居するというちょっと不思議な間取りにお店です。

今回はそんな喫茶店「カルディ」と岩亀稲荷をご紹介します。

カルディと岩亀稲荷。向かって左が岩亀稲荷への続く入り口

元々は明治時代から代々足袋屋を営み、着物文化の終わりとともに、シャツ屋へと変わり営業を続けてきました。シャツ屋の三代目店主が妻に「空いているスペースで何か店をやって」と頼んだことがカルディの始まり。その妻が現在も店を営む相澤幸子さんです。

店を開くならばコーヒー店をと、コーヒーの学校にも通い、相澤さんがカルディをオープンしたのが1977年のこと。

朝から夕方までは喫茶店。夜はバーに(緊急事態宣言中の現在は17時までで、バーの営業は休業中)

開店当時、まだ新卒だった若い男性が定年するその日まで、出社前に毎朝お店でコーヒーを飲んでいったこと。まだ高校生だった男の子たちがお店に幾度もやってきて、やがて相澤さんが仲人としてその男の子たちの人生の節目に関わったこと。そんなお客さんたちやがて奥さんと子どもを連れて店にやってくるようになったこと…。

ここカルディで起こった出来事や、出会った人を語る相澤さんは心から楽しそうで、この場所や仕事を愛していることがよく分かります。

ご主人が営んでいたシャツ屋は数年前に廃業したそうですが、カルディは今も多くの常連さんに愛されて続けています。

シャツ屋の2代目が使っていたミシンが飾ってある

取材に伺った日にも、みなとみらいの会社に勤めるサラリーマンの方がランチを食べに来ていました。帰り際には翌日のランチの予約も…。そんなふうにいろいろな人の日々の楽しみや活力を作っているお店なのだと感じました。

ナポリタン ¥950

こちらは、カルディで人気のメニューのひとつ、ナポリタン。サラダとスープ、ドリンクが付いてこのお値段はとってもリーズナブル。そして、何よりってもおいしいのです。コクと酸味が絶妙で、食べた翌日にはまた食べたくなってしまうほど!

ナポリタンのほかにも、カレーらいすやグラタン、焼きカレーなど洋食の王道メニューが揃っているので、全部制覇したくなります。

ここを進むと左側に岩亀稲荷がある

そんな、カルディの不思議なところは、同じ敷地内に岩亀稲荷があるところです。

かつて、現在の横浜スタジアムがあるあたりに「岩亀楼」という遊郭があったといいます。その後火事で遊郭が高島町あたりに移転。岩亀横丁の近くにはそこで働いている遊女が病気などになった場合に入る寮があったそう。「早く病気が治りますように」とお参りしていたのが、この岩亀稲荷だったのです。

相澤さんのご家族が中心となって、地域のみなさんで守ってきた岩亀稲荷。元々は相澤さんのご主人が毎朝掃除をしていたそうですが、引退された今は息子さんが毎日1時間以上かけてぴかぴかにしています。

小さなお稲荷さんですが、大切に守られてきた場所だということがよく分かります。

お参りの後はコーヒーで一息。カルディのコーヒーはサイフォンで淹れられています。

カルディのお客さんは相澤さんやほかのお客さんとおしゃべりを楽しみながら、コーヒーやお食事を楽しむ人が多いのだそうです。

岩亀稲荷にお参りができて、コーヒーやお食事が楽しめて、おしゃべりも楽しめる…。カルディは、温かな光で街を照らす、灯台のようなお店です。

私もカルディの常連になろう。そう心に決めて、お店を後にしたのでした。

 

喫茶店 カルディ

横浜市西区戸部4-152

045-242-8066

 

 

 

 

 

 

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