【表紙裏話】テキスタイルデザイナーYURTAOさんが作り出す、魅惑の生地の世界
今号mirea84号の表紙はいかがでしたか?
アリスのティーパーティのようなイメージで作り上げた、今回の表紙。
コラボさせていただいたアーティストは、テキスタイルデザイナー・YURTAO(ユルタオ)さん。プリントデザインから、糸にこだわった織、現在は藍染めや柿渋の植物染め…と興味の幅を広げ、毎年次々と新作生地を発表しています。
さらに、その生地でワンピースやパンツなどライフスタイルを華やかにする服飾雑貨を展開。そんなYURTAOさんのオリジナル生地とmireaならではの美味しいお菓子とのコラボレーションでした。
撮影協力:zuhka
秋から冬にかけて寒さが増してくる季節は、家でぬくぬく過ごしたくなります。そんな時、気持ちも華やぐ素敵な柄のアイテムが家にあれば気分もハッピーになりますよね。
そんな風に気分が上がって、パッと心が華やぐのがYURTAOさんが生み出す布の世界観。このテーブルクロス風に使用した生地は、YURTAOさんシリーズのなかでも人気商品です。
「鳥の羽根」という名前のシリーズで、目が覚めるようなパンチのきいた蛍光ピンクの柄のほかに、イエロー、グレーなどがあります。
撮影協力:zuhka
この布地を使用して作られたバッグもステキです。
YURTAOさんが布に込める想いも伺いました。
「旅行が大好きで、旅行へ行くことと生地づくりは私のライフワークです。ヒマラヤやチベット、モロッコなどの国が好きで、そこ住む少数民族の衣装や生地にとても惹かれて…。土地に根付く伝統的な力強さや普遍性にヒントを得て、その要素を取り入れながら、今の感覚値に落とし込んだオリジナルデザインに仕上げています」とYURTAOさん。
「もともと生地が好きで、大学時代は織コースを専攻していました。自分で織るにはとても時間がかかります。そこで今は信頼できる業者の方に「織」をお願いしています。とはいえ、色彩の発色や糸の質、どんな織にするのか、1本1本にこだわりたいので、そうした細かい部分も対応いただける信頼のあるところで織ってもらっています。」
『上質で特別感があって、愛着が持てる1着(1つ)』であってほしい、という気持ちを込めて、オリジナルデザインの服飾や雑貨にもこだわりがいっぱい。
近年は、「染」にも手を広げ、オリジナルデザインで「織」った生地を染めたラインナップも発表。
「藍染や柿渋など伝統的な染色技法を取り込みつつ、新しさも感じられる洋服を目指しています。金糸を織り込んだジャガード織の布でワンピースやブラウス、ワイドパンツなどを作り、1着ずつ色々な染色したコレクションを昨年に続き2020年に多く発表しました。改めて植物染めの美しさに惹かれています」
撮影協力:zuhka
着心地にもこだわった唯一無二のオリジナルライン。多くのファンの心を掴んで離しません。
YURTAOさんのコレクションは、新作発表&受注会でのオーダーが基本なのですが、逗子にあるセレクトショップ「zuhka」でも取り扱いがあります。お店に行ってみて、ぜひ実際に目で見て、その布の世界観に触れてみてください♪