『 ソラマメのクロスティーニ 』 ~ イタリアのソラマメ ~
ものがたりのあるレシピ。 5月
ソラマメというと日本では塩茹でが定番ですが、世界にはいろいろな食べ方があります。今回はイタリアよりクロスティーニを紹介しましょう。新発見の美味しさですよ。
『 ソラマメのクロスティーニ 』 2人分 調理時間 10分
1 ソラマメは鞘から出して 200g柔らかく塩茹でする。熱いうちに薄皮をむき小さなボールに入れフォークで細かく潰す。オリーブオイル 60mlを加えてねっとりするまで練る。塩・胡椒で味をととのえる。お好みのパンをスライスしたものにのせる。
2 紫玉ねぎのみじん切り 大さじ1に、オリーブオイル 小さじ1・塩 少々・クミンパウダー 少々を加えて混ぜ、1にのせる。
5月のコラムは “ ソラマメところ変われば ” のものがたり
気になってソラマメの世界生産ランキングを調べてみると、どうやら南極を除くすべての大陸で栽培がおこなわれているようです。確かに、炒め物だったりサラダだったり、スープだったり… いろいろな国でさまざまに調理されたソラマメを目にしたように思います。
その中でも若き日の私を驚かせたのが、イタリアやフランスでのソラマメの食べ方でした。調理せず薄皮をむいて生のままポリポリと食べるのです。お腹壊さないの??と初めの一粒を口に入れるまでにはかなりの抵抗がありました。食べ方に決まりはないようなのですが、私がお世話になっていた家では、ソラマメにサラミや生ハムなどの味の濃いシャルキュトリーを合わせていて、青臭さが消されてこれがなんとも良いマリアージュ! イタリアではペコリーノチーズと合わせる食べ方を何度か目にしました。まだ小さくて柔らかいうちに収穫された新鮮な生のソラマメに、味の濃い食材を合わせる、というのが美味しい食べ方なのでしょう。
この時季が来ると、あの生のソラマメが食べたいな…とふと思います。日本の大きなソラマメではまだチャレンジしていません…(笑)ソラマメ狩り?にでも行ける日があれば、是非試してみたいと思うのですが…!
那須井綾子 料理研究家
航空会社勤務を経てパリにて料理を習得。
横浜にて料理教室『レ・キュイジニエール』を主催。