mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

Event
2020.01.31

ひと針ずつの手作業を通して素材に刻み込まれた時の記憶

 

(TOP画像)柵瀨茉莉子《いとの日‐2》(部分)2019年
花びら、葉、銀糸、髪の毛、猫の毛、祖母のトレーナー、60.0cm×54.0cm 作家蔵

 

将来活躍が期待される若手作家を紹介する小企画展「New Artist Picks(NAP)」。今回は作家、柵瀨茉莉子(さくらい・まりこ/1987年神奈川県横須賀市生まれ、横浜市在住、筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻クラフト領域[木工]修了)の個展を開催します。柵瀨は一貫して「縫う」ことを表現手段とし、主に木片や木の葉、花びらといった自然物を素材に制作してきました。それは、ひと針ずつの手作業を通して素材に刻み込まれた時の記憶を辿り、その記憶を目に見える形で留める行為と言えます。

本展では、これまでの作品の展開を追うとともに、生まれ育った佐島(神奈川県横須賀市)を舞台とした作家のライフストーリーをテーマに新作を発表します。それらは、刺繍を教えてくれた亡き祖母への思い出や、自然豊かな土地の開発に対する違和感など、いずれも作家の個人史に由来するものです。一見私的な表現にも見えるこれらの作品ですが、そこにはいのちある全てのものへと注がれた作家のあたたかな眼差しと、やがては朽ちてゆく生命の儚さに寄せた普遍的な共感が満ち溢れています。また縫い取る行為に対する柵瀨の透徹した姿勢により生み出された作品からは、縫う表現の新たな可能性も見出すことができるでしょう。

 


柵瀨茉莉子《木を縫う-87》(部分)2016年
樹皮、金糸、4.5×2.5×0.5cm 作家蔵

 

New Artist Picks
柵瀨茉莉子展|いのちを縫う
[日時]3月14日(土)〜4月12日(日)11:00〜18:00
※Café小倉山は10:45~18:00
[会場]横浜美術館 アートギャラリー1、Café小倉山
[休館日]木曜日
[料金]無料
[主催]横浜美術館
[問合せ]045-221-0300(横浜美術館)

 

 

SPOT INFO

横浜美術館

横浜美術館は、1989年11月3日に開館しました。迫力のあるシンメトリーな外観と、吹き抜けの開放的なグランドギャラリーが特徴の当館は、7つの展示室のほか、11万冊を超える蔵書がある美術情報センター、多彩なワークショップを行うアトリエなども揃う、国内でも有数の規模を誇る美術館です。 国際的な港町、横浜にふさわしい美術館として、開港以降の近・現代美術を幅広く鑑賞していただけるほか、年間を通じて、約1万2千点の所蔵品からテーマごとに展示を行うコレクション展、多彩な企画展を開催しています。

 

(写真左)撮影:笠木靖之
(写真中央)撮影:笠木靖之
(写真右)撮影:田中雄一郎

 

  • ショップ・スポット名
    横浜美術館
  • 住所
    神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
  • 電話
    045-221-0300
  • 営業時間
    10:00〜18:00(入館は17:30まで) 木曜および年末年始は閉館
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