【表紙裏話】土曜日だけの珈琲店から生まれる新たなアートのカタチ
今号2019年11月15日発行のmirea79号の表紙はいかがでしたか?
今回のアーティストコラボは、逗子で土曜日だけの珈琲店を営む『アンドサタデー 珈琲と編集と』の庄司賢吾さん・真帆さん夫婦が描くタイポグラフィとのコラボレーションでした。
タイポグラフィについては後程ご紹介するとして…
まずはお店のご紹介を。
『アンドサタデー 珈琲と編集と』は、「毎日に、土曜日を。」をコンセプトにしたカウンター席のみのこじんまりとしたお店です。
カウンター席に座れば、自然と会話が生まれます。
店主であるお二人の朗らかで、スッと人の心を掴む人柄に、気づくとお喋りが弾んで、合間に珈琲を飲んで…
そんな温かい空気に包まれた店内です。
そして気づくと、また一人、また一人…と人が集まってくる。
地域住民はもちろん、遠方からのファンも多く、カウンター席は常ににぎわっていました。
編集者であるお二人は「珈琲と編集」を切り口に「場」を通して発信したいことを視覚化してきたそう。
「WEB発信は誰でもできるけれど、リアルな場が生む人との繋がりや信頼感はやはり何にも勝ります」と真帆さん。
賢吾さんはデザイナー、真帆さんはイラストレーターの顔ももち、今号mireaの表紙では、おふたりがデザインしたタイポグラフィを商品ロゴに使用しました。
こちらは、『アンドサタデー 珈琲と編集と』で販売もしているタンブラー。このお店のロゴもお二人の作品です。
そして、今回オリジナルでmireaのために作成していただいたのが、下記3作品です。
どれも味わいたっぷりで、可愛いですよね。
商品ロゴというと、英字が多いかと思います。
でも今回はあえて、カタカナ、平がな、漢字と日本語でタイポグラフィにしていただきました。
皆さんが表紙を手に取った際に、「あれ?なんだか不思議な感じ…」
と、違和感を持っていただきたく、あえての日本語です。
改めて、日本語の見た目の面白さ、アートとしての可能性を再発見してもらえたら!
さて、靴下、蜂蜜、珈琲袋に命を吹き込んでくださった、
『アンドサタデー 珈琲と編集と』の庄司賢吾さんと真帆さん。
今後の展望について伺うと…
「今後は、愛着のあるこの街で、イベントやガイドブック出版など私達なりの関わり方で街を編集していけたらいいなと思っています」とのこと。
『アンドサタデー 珈琲と編集と』という場を発信源に、街をどんなカタチで編集していくのか、
これもまた新しいアートのカタチのような気がしています。
今後の展開にご注目を!
そして、お店でのんびり珈琲タイムもぜひ♪