クサリの先に穴のあいた白い壁! その答えは…!!!!
ヨコハマ・アートナビ2016年夏号の表紙を飾っているモノクロームの写真。手前にはクサリのようなものがかかっているようですが……一体どんな場所で撮影したのか、その答えをお教えしましょう。
青い空の下、凛々しく美しい姿を見せる大きな船。答えは…
JR桜木町駅からすぐ、またはみなとみらい線みなとみらい駅・馬車道駅からも徒歩で行ける「日本丸メモリアルパーク」内にある帆船日本丸でした!
この帆船日本丸は、昭和5年(1930年)に建造された練習帆船。昭和59年(1984年)まで約54年間活躍し、地球を45.4周も航海したという歴史を持っています。このみなとみらいにやってきたのは、昭和60年(1685年)4月! 石造りドックに現役当時のまま保存し、一般公開されています。
太陽の光を浴び、堂々とした姿を見せる日本丸! カメラマンさんも興奮気味に、ベストショットを探します。「こっちもイイね」「あそこも面白いかも」など声を発しながら、動きまわってくれました! (感謝!)
そして、この写真に注目してください!
アレ!? 見覚えのあるクサリが見えます! 白い船体、そして穴! そうです。ここから撮影していただいたベストショットが今回の表紙になりました。白い壁の正体は、船体だったんです。
表紙撮影日は、あいにく船体整備期間だったので中に入ることができませんでしたが、通常ではここを通って、マストやたくさんのロープ類がある甲板上をはじめ、船内を見学できます。
少しだけ船内の写真もお見せしましょう。
こちらは、日本丸の船尾に配置された、船を動かす舵輪です。直径約1メートル! 通常は2人で、荒天時には4人がかりで操舵したそう。
船長公室(執務室兼、応接室)なども公開されています。
日本丸に背を向けると、反対側には「横浜みなと博物館」があります。
横浜港の歴史を振り返るとともに、「横浜港」をテーマに、写真や模型、当時の資料などさまざまなものが展示されています。
総帆展帆
この夏も、帆船日本丸が最も美しく見える、29枚全ての帆を広げる「総帆展帆」が行なわれます。
【平成28年度 実施予定日】
[日時]7/18(月祝)、8/21(日)、9/4(日)、9/22(木祝)、10/10(月祝)、11/3(木祝)、11/20(日)各日10:30〜
※悪天候の場合は、中止、一部の帆の展帆または時間変更となることがります。
ぜひみなとみらいに遊びに来たら、日本丸に会いに行ってみてくださいね!
(おまけ)
今回惜しくも敗れてしまいましたが、表紙第2候補として選ばれていた写真がこちら! ゆらゆら揺れる水面が反射して船体に写り込んでいる感じ、素敵ですよね!!