意外と知らない、シルクの歴史と美しさに感動!
1859年の開港から昭和の初めまで、日本の主要輸出品として日本経済を支えた生糸。1909年には世界一の生糸輸出国だった。そんな歴史をはじめ、「シルク」を科学や産業などさまざまな角度から学べる博物館。
実は、シルクを専門的に扱った施設は世界的に見ても珍しいのだとか。シルク大好きな女性はもちろん、素材に触れられるコーナーも用意されているので、子どもたちでも楽しめる。
入口ではオリジナルキャラクター「まゆるん」がお出迎え。まわた(シルクのわた)約1キログラム、蚕の繭にして約3,000粒を使用して作られている。
シルクの原料は、言うまでもないけれど、蚕が繭を作るために吐き出した細い糸。春から秋にかけては蚕の飼育観察ができるので、生態や繭が作られる過程をじっくりみることができる。
繭ができたら「糸くり」。1粒の繭は1本の生糸からできているので、うまく糸口を見つければ、1粒の繭から約1,300メートルの生糸がとれる。
生糸を使って機織り体験。1,300本の縦糸が張られた織り機で「トントン」と30回やって、ようやく1センチ分織り上がる。スカーフ1枚に約110粒、和装着物一式には約9,000粒の繭が使われている!
日本はもとより、世界の民族衣装にはシルクが多く用いられている。「シルクのあゆみ」ゾーンでは、日本の古代から現代まで、風俗衣装をたどりながら、シルクの美しさが堪能できる。
生糸を使ったランプシェード作り、まゆ人形作りなど、子ども向けのワークショップも随時開催。詳しくはシルク博物館ホームページで確認を。