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特別展「生誕140年 柳田國男展」

本年は、日本民俗学の創始者・柳田國男(1875~1962)の、生誕140年の節目の年となります。
若き日、文学に親しみ、抒情詩人として高い評価を得るものの、柳田は文学者としての道を選ばず、幼少時に体験した飢饉などの社会問題に立ち向かうため官僚を志しました。全国の山村を視察するなかで、その土地土地に根ざし、育まれた文化や風習に触れ、やがて民俗学という新しい学問を体系化していくこととなります。1910年(明治43)に刊行した『遠野物語』は、岩手県遠野に伝わる説話などを記録したものですが、その詩情にみちた文章から文学作品としての評価も高く、時代を超え、今も広く読み継がれています。
柳田の思考の根底には、常に貧困や差別などを内包する社会への問題意識がありました。それは、現代社会が抱える課題にも通じ、その時どきに発せられた柳田の言葉は、今を生きる我々にも大きな示唆を与えます。
本展では、柳田民俗学の出発点ともなった原体験から、日本人の源流を考究した最晩年の著『海上の道』へと至る87年の生涯を概観するとともに、幅広い読書経験、深い学識に支えられた著作の魅力を探り、その現代性を見つめ直します。

【関連イベント】

■ 講演会「(柳田國男の)声のトーンをめぐって」10月17日(土)
■ 講演会「柳田國男さんの魅力 ―童児のように歌い、翁のように語る―」10月31日(土)
■ 講演会「柳田國男の視点」11月7日(土)
■ 柳田國男展記念 遠野ことばで聴く「遠野ものがたり」10月11日(日)11月21日(土)

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