mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

特別展「安岡章太郎展 ― 〈私〉から〈歴史〉へ」

本展は、安岡章太郎(1920 ~ 2013)の生涯と文学の軌跡を総合的に辿る初めての展覧会です。
安岡が作家を志した 20 歳のころ、日本はすでに戦時下でした。戦中戦後の長い混乱を経た 1951 年(昭和 26 年)、安岡は「三田文学」 に「ガラスの靴」を発表し、世の注目を集めます。以後、芥川賞受賞作「悪い仲間」「陰気な愉しみ」、母の死を題材として高い評 価を得た「海辺の光景」などの小説のほか、ユーモアあふれるエッセイでも読者を魅了し、〈第三の新人〉の旗手として活躍しまし た。後年はその眼を過去へと向け、時代と人間の関わりを、緻密な検証に深い洞察を加えて描いた作品を執筆。特に父方の祖先の 数奇な運命を辿った「流離譚」は、歴史のうねりの中に〈私〉の根源を探る「自己確認」の試みが豊かに実を結んだ大作です。
当館では作家本人とご遺族から、原稿をはじめ、書簡、書画などの関連資料を受贈し「安岡章太郎文庫」として保存しています。 本展ではこれらの資料を中心に、生涯、〈学校と軍隊と病院〉に象徴される近代社会における抑圧や束縛を嫌い、“劣等生”“ナマケ モノ”を自称した小説家の実像を探りながら、幅広い創作スタイルと巧みな描写に支えられた安岡文学の魅力を紹介します。

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