mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

70年代のモダン建築に出会える「神奈川県民ホール」(2/2)

横浜のアートな空間に、mirea編集部が潜入!
YOKOHAMA ART SPOT FILE – No.2

横浜の芸術文化の歴史を見守り続けてきた場所
神奈川県民ホール

今回も引き続き、「神奈川県民ホール」をご案内します! 前回は大ホールの客席までご紹介しましたね。今回は特別に舞台にあがらせていただいて、普段近づいて見ることのできないその広々とした“聖地”の素顔をお見せしましょう。上のTOP画像は、まさに舞台から客席を眺めたショット! 満場のお客様から拍手をいただけたら、それはそれは幸せですね。


広〜い舞台の上。カラーコーンで囲まれているところが前回もご紹介した「セリ」の部分です。この大ホールは、なんと間口が20メートル! さらに高さ10メートル、奥行き18メートル、面積が1,337平方メートルあるんだそうです。開館当時の40年前から、ここはこの広さ。本格的なオペラが上演できる劇場は当時数少なかったそうなので、貴重な存在だったのでしょうね。


舞台両脇には花道があります。40年前、まだまだ公共ホールでの上演演目として歌舞伎が人気だったことから設置されたそうなのですが、こういった花道があり、オペラも上演できる劇場は今日でも珍しいとのこと。

さて、ここから舞台裏を通って、小ホールへ向かいました。

ここは“上手(かみて)たまり”と呼ばれるところで、自分の出番待ちの演者さんたちが待機するところなんだそうです。公演中のこの場所は、きっとピリピリと張りつめた空気が漂っているんでしょうね。


バックヤードを歩いていくと…いつのまにか小ホールに到着。こちらは小ホールに出演する演者さんたちが使用される楽屋のひとつです。鏡の前でメイクをする姿を想像しながら、、、。普段入ることはできないので、ワクワクドキドキして楽屋もパシャリと撮影させていただきました。

そして、小ホールに到着です!突然目の前に“パイプオルガン”登場です。


パイプオルガンや室内楽のコンサートで使用されるこの小ホールは、間口13メートル、高さ7.4メートル、奥行き6.6メートルと大ホールに比べたらとってもコンパクト。でも、それが素敵なんです! 肌に直接音を感じられるというか…呼吸が伝わるというか…大きな舞台とはまた違う魅力にあふれたホールなんです。


このパイプオルガンは、1975年1月の開館に合わせて、ドイツのヨハネス・クライス社のオルガンビルダー(オルガンをつくる人たち)によって建造されたもの。なんと公立ホールの中に設置された、日本で最初のパイプオルガンなんです。基本的にパイプオルガン〜これは日本だけの俗称で厳密にはただの「オルガン」は、広さ、高さはもちろん、建築資材や環境などを考慮して、建物に合わせ1台1台つくられるものが多いんだそう。同じものはふたつとない。世界にたったひとつのオルガンが、この「神奈川県民ホール」の小ホールで皆さんを待っていますよ!

取材撮影に入らせていただいたこの日はとてもラッキーでした。何故なら……

毎月一回、平日のお昼休みの約30分間を使って、気軽にオルガンに親しんでもらおうと企画された「オルガン・プロムナード・コンサート」をはじめ、国内外の数多くのコンサートにも出演。この「神奈川県民ホール・アドヴァイザー」でもあるオルガニストの荻野由美子さんが、オルガンの弾き込みのために偶然にもいらっしゃっていたんです! オルガンは繊細な生き物。常にベストコンディションで楽器本来の音が出せるよう、コンサートの合間には「弾き込み」をする必要があるんです。せっかくの機会なので、実際に演奏もしていただき、さらにこの小ホールの魅力もひとこといただきました。(荻野先生、突然の「コメントください!」にも笑顔で応えてくださり、本当にありがとうございました!!!)


『この小ホールの魅力はお客様との距離が近いこと。舞台と同じ高さに客席が設置されていますので、近くでじっくりとオルガンを弾いている姿をご覧いただけるのが珍しい特徴です。オルガニストはお客様を、お客様はオルガニストを、ともに身近に感じられる素敵な空間です』(荻野由美子さん談)

エントランスのロビーからスタートし、横浜港が見渡せるビュースポット、大ホール、舞台裏、小ホールとたっぷり取材させていただきました。建築も素晴らしく、今まで気づかなかった新たな魅力も再発見! 今年は開館40周年! 記念イベントも用意されているので、ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。

そして、ご登場いただいた荻野由美子さんの公演はこちら! クリスマス本番を迎える前に、荘厳で美しいオルガンの音色に包まれてみてはいかがですか?
↓↓↓↓↓

祝! 開館40周年!
オルガン・プロムナード・コンサート vol.346
【会期】2015年12月11日(金)
【時間】12:20〜(12:00開場)
【会場】神奈川県民ホール 小ホール
【出演】荻野由美子(オルガン)
【料金】(全席自由)無料
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
【お問合せ】会場045-633-3798

神奈川県民ホール

1975年、山下公園・横浜港・中華街などの恵まれた環境の中、全国屈指の大型文化施設として、また国際レベルの音楽、舞台芸術、そして美術に親しむ空間として誕生。
神奈川芸術文化財団の主催する“神奈川国際芸術フェスティバル”の主会場としてはもちろん、世界で活躍するアーティストを中心に、充実した公演を開催し、芸術文化の創造と振興につとめています。

  • ショップ・スポット名
    神奈川県民ホール
  • 住所
    横浜市中区山下町3-1
  • 電話
    045-662-5901
  • 営業時間
    開館時間:9:00〜(閉館時間は公演による)

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