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70年代のモダン建築に出会える「神奈川県民ホール」(1/2)

横浜のアートな空間に、mirea編集部が潜入!
YOKOHAMA ART SPOT FILE – No.2

横浜の芸術文化の歴史を見守り続けてきた場所
神奈川県民ホール

今回は、今から40年前の1975年、1月17日に日本を代表する大型文化施設として開館した「神奈川県民ホール」をご紹介します。まずはホールスタッフの方にご案内いただきながら建物2Fにあるロビーへ。

わわわ、超カッコイイ!!!!! 高い天井、太陽の光がたっぷり振りそそぐ大きなガラス窓、インフォメーションカウンターに設置された背の高いライトタワー。そして何といっても、真っ直ぐな直線で全てがカク・カク・カクッと四角形にデザインされた設計が素晴らし過ぎます! 何度か利用させていただきながら、ホール全体の建築にしっかり目を配ったのはお恥ずかしながら今回が初めて(大変失礼いたしました! )。ここには、照明、壁面、窓や階段に至るまで、1950〜70年代に流行したモダニズムを感じさせる空間が広がっています。ちなみにこのロビーはホテルのロビーなどと同様に公共のスペースなので、誰でもフリーに入ることができます。椅子も用意されているので、公演のチラシなどをチェックしながら、空調のきいた広々とした空間でゆったり過ごすのも◎!


インフォメーションカウンターに向かって左側の壁面には、なんと棟方志功の版画をもとに織られた作品が飾られています。実はこれ、もとは小ホールの緞帳(どんちょう)として使用されていたものだとか。一見の価値ありです。

それでは赤いカーペットが敷かれた大ホールへ移動してみましょう。

この大ホール用ロビーも、全てにおいてモダニズムを感じさせる造りに。照明の使い方も効果的でカッコイイですね! やはりこちらも全体的に角を強調したデザインで構成。通常は壁となる部分全面を使い、その格子状の窓を大きく設け、季節ごとに表情を変える横浜の風景を眺められる空間になっています。

大ホールの中に入る前に、ホールスタッフイチ押しというパノラマビュースポットに連れていっていただきました。3Fロビーに到着。ここは建物全体で見ると6F部分にあたるため、このロビーからの眺望は見晴らしがよく最高です!

そして、おすすめのパノラマビュースポットがこちら!


ロビーから海の方向に進むと、突き当たりに三角スペースがあるのをご存知ですか? ここに立つと銀杏並木の先に横浜港が一望できます。大さん橋、山下公園、天気のよい日には本牧方面まで見えるそうです。取材時は(あいにくの曇り空…)まだ残暑の厳しい時期だったので、眼下にモコモコと緑が生い茂っていますが、これが秋〜冬になると一面黄金色の銀杏並木に衣替えするそうです。ぜひ、これから「神奈川県民ホール」の大ホールにお越しになる方は、3Fロビーへあがって眼下に広がる横浜の美しい景色を目に焼き付けてくださいね。


こちらは2Fロビーの様子。クラシックなデザインのキューブ型照明も素敵です。こういったインテリアも「神奈川県民ホール」を訪れたら要チェックです!

では、3Fロビーから大ホールに入ってみましょう。


とにかく大きいです! この日は休演日ということで、次に始まる公演のための保守点検などが行われていました。舞台上には「セリ」と呼ばれる昇降装置が設けられていて、この日は「セリ」の位置が分かるように赤いカラーコーンが置かれていました。こう見るとかなり大きなスペースなんですね。ちなみにこの「セリ」部分はどのように使われていると思いますか? 答えは……この舞台の下がちょうど搬入口になっているため、舞台セットを組む際の搬入路として使われているんです。オペラやバレエのステージを飾るさまざまなセットは、この「セリ」の昇降によって舞台へと運ばれます。

そして、またまたホールスタッフの方からイチ押しのシートを教えていただいちゃいました! 舞台を正面にして、両サイドに設けられた座席の最前列内側! 例えば、3F席であればこちら(座面をおろしている座席部分)。座席番号「3F1列6番(左サイド)」と、「3F1列53番(右サイド)」。


奥の方を見ていただくと分かると思うのですが、3Fの両サイドの席は2F中央席よりかなりせり出しているのが分かりますか? 実際に座ってみると3F席とは思えないほど舞台が近い! お客様の中には、あえてこの3Fの座席を希望される方もいらっしゃるとか。


2F席であれば座席番号「2F1列6番(左サイド)」と「2F1列55番(右サイド)」。どれぐらい近いか実際に座らせていただきましたが、ほんとに舞台が近くてびっくりです! しかも前に遮るものがないので、舞台全体がバッチリ見えます。

演者になったつもりで、舞台から座席を眺めるとこんな感じ。


座席数2,433席。車いす席や立ち見席を合わせると、定員総数2,493席という圧倒的な大きさを誇るホールです。(オーケストラピット使用時は1F席が190席分減ります。)

さて、今回はここまで。次回は大ホールの舞台にあがらせていただき、舞台裏も覗いちゃいます! さらにパイプオルガンや室内楽のコンサートが実施される小ホールにも潜入! お楽しみに♪

神奈川県民ホール

1975年、山下公園・横浜港・中華街などの恵まれた環境の中、全国屈指の大型文化施設として、また国際レベルの音楽、舞台芸術、そして美術に親しむ空間として誕生。
神奈川芸術文化財団の主催する“神奈川国際芸術フェスティバル”の主会場としてはもちろん、世界で活躍するアーティストを中心に、充実した公演を開催し、芸術文化の創造と振興につとめています。

  • ショップ・スポット名
    神奈川県民ホール
  • 住所
    横浜市中区山下町3-1
  • 電話
    045-662-5901
  • 営業時間
    開館時間:9:00〜(閉館時間は公演による)

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