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老舗酒蔵「中澤酒造」の酒蔵見学へGO!日本酒に舌つづみ!

「酒どころ」と聞くと東北や北陸、はたまた灘や伏見が思い浮かぶが、実は神奈川にも名酒があることをご存知だろうか。この「中澤酒造」は江戸時代から続く酒蔵で、江戸時代から続く老舗。20年ほど前からは酒造好適米(酒米)「若水」の自家栽培をはじめ、この若水を使った純米吟醸「琴姫」も好評を博している。「もともと家族が食べるお米を作っていた田んぼがありまして、その一部で酒米を作ることにしたんです。やってみたら面白くてね」と11代目鍵和田亮さんの祖母である琴子さんは「琴姫」誕生を振り返る。

「琴姫」(左)を売り出す際、琴子さんが冗談まじりに「私の名前をつけて」と言ったのが実現し、「琴姫」が誕生したというエピソードも

11代目鍵和田亮さん

祖母の琴子さん

【酒蔵見学ツアーphoto】
さて、ここからは酒蔵見学の様子を写真とともにご紹介していこう。
酒づくりは、米を「磨く」ことから始まる。「琴姫」の場合、酒米「若水」を約55%まで磨くという。「磨く際に熱をもってしまい、熱で米粒が割れることがあるため、ゆっくりと時間をかけて磨き上げていきます」(鍵和田さん)。

磨いた米は、炭の中を通して臭いを取り除く「炭素ろ過」、細かいゴミなどを取り除く「フィルターろ過」を行う。中澤酒造のある松田町は、丹沢の伏流水が水道水になっているため、水に恵まれているという。

十分に吸水させた水は釜に移し、重油のバーナーで炊き上げる。

現在も釜の下の部分はレンガづくりになっており、歴史を感じさせる。

蒸し上がった米は40〜45度程度まで放冷し、麹室へ。放冷は、気温の低い冬場は自然放冷、気温・湿度ともに高い夏は機械を使って行う。
麹室に移した米には酵母菌をふりかけ、3日間かけて増殖させていく。

米麹ができたら、仕込み水・米麹・蒸し米をタンクに入れ、20日間発酵。万が一、菌に汚染されるリスクも考え、3日にわけて作業を行うという。

20日たったら、タンクの中身を酒粕・酒に分ける工程が待っている。酒袋に移し、上からゆっくりと圧力をかけて絞っていく。早急に絞ると袋が爆発してしまうこともあるとか!圧のかかり方を均一にするため、時折、袋の上下を入れ替えるなど一瞬も気を抜けない。写真中央がその作業を行う「舟」と呼ばれる場所。

できあがったお酒は、酒蔵内で試飲することができ、気に入ったものは隣接する直売所で購入も可能。取材スタッフは「松みどり本醸造」、「松みどり純米酒」、「琴姫」、「松みどり秋あがり」を試飲させてもらったが、いずれも個性豊かな味わいだ。日本酒をあまり飲まない方には「琴姫」、食事に合うスッキリ系が好みの方には「松みどり純米酒」をぜひオススメしたい。

9月2日には「松みどり秋あがり」を発売した中澤酒造。春の瓶詰め後、秋まで寝かせることで生まれるまろやかな味わいは、この季節でなければ楽しめない。このほか約20種の銘柄があるというから、お気に入りの1本を見つけてほしい。

中澤酒造

江戸時代、文政8年に創業した老舗である中澤酒造。小田原藩の御用商人として小田原城にお酒を届けていたという古い歴史を持つ、現在は、県産米「若水」を使った純米吟醸「琴姫」のほか、蔵の代表的ブランドである「松みどり」も根強い人気を誇る。隣接する展示蔵では試飲や販売も行っており、5月〜10月は酒蔵見学もできる。(要予約)

  • ショップ・スポット名
    中澤酒造
  • 住所
    神奈川県松田町松田惣領1875
  • 電話
    0465-82-0024
  • 営業時間
    10:00〜17:00

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