mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

地産地消の新しいカタチ「神奈川食べる通信」

Yokohama ArtNavi × mirea コラボ連載!
〜食べることが好きな人は 美しいものも好き〜
◆◆◆◆◆The 2nd dish◆◆◆◆◆

生産者と食べる人をつなぐ情報誌
『神奈川食べる通信』

◇◇◇◇◇地産地消にこだわり続ける◇◇◇◇◇

表紙から、いきなりどーんと大根やきゅうりなどカットされた食材のどアップが目に飛び込んでくる。かなり自由で、思い切りのよい一枚の写真に引き込まれて、ついつい読みふけっていると、どうもお腹がすいてきて、畑や海やそれらが収穫された景色が見えてくる。それが、今回ご紹介する「神奈川食べる通信」です。新聞よりやや小型サイズのタブロイド誌で、申し込みは通常インターネットのみ。この冊子のユニークなところは、その号で特集された食材とその食材を使用した加工品、いわゆる“食べ物”が冊子と一緒に付いてくること。顔の見える新たな「市場」を作る、食べもの付き情報誌なんです。


情報誌「神奈川食べる通信」と一緒に、その号で特集が組まれた食材とその食材を使用した加工品が箱に入り送られてきます。

発行人である赤木徳顕さんは、約10年前から神奈川県を拠点に“地産地消”の普及に取り組まれてきました。2013年夏に刊行された「東北食べる通信」を偶然知ったことがきっかけで、「ぜひ神奈川版を作りたい」という思いに駆られ、2014年11月ついに第1号を刊行。都会と田舎を結びつける東北版とは違い、神奈川は生産者と消費者の距離が近いことが特徴。ご自身のライフワークでもある“地産地消”をコンセプトに毎号丁寧に作られています。“地産地消”にこだわるようになった経緯をお聞きすると、「10年前に食の偽装問題などが話題になった時、今は“作る人”と“食べる人”が離れてしまっているなと感じました。本来両者は近くで交流していたはず。そこで、“作る人”と“食べる人”がつながるための仕組みを作りたいと思うようになり、たどり着いたのが“地産地消”なんです。」と赤木さん。今まで手掛けてきた農作物のネット販売や飲食店経営と同様に、あくまでも“地産地消”を広めるための手段のひとつとして「神奈川食べる通信」の刊行を決めたといいます。

◇◇◇◇◇表紙のコンセプト「切る」とは?◇◇◇◇◇

なかなかインパクトのある「神奈川食べる通信」の表紙コンセプトは、「切る」。写真は、前回同コーナーでご紹介した食卓研究家であり写真家でもある{tabel}ブランドの新田理恵さんが担当されています。どうしたら表紙で神奈川らしさを出すことができるか?そこを漠然と捉えながら迎えた初号の表紙撮影日。その食材を「切る」というコンセプトは、撮影を進めるなかで生まれました。


創刊号となる2014年11月号の表紙を飾った「くりまさり」。

幻のさつまいも「くりまさり」を何本か並べて撮り、次に1本だけで、あれこれアレンジして撮っていると突然新田さんから「切っていいですか?」と質問が。立ち合った赤木さんの了承を得て、写真のような被写体に決まったそうです。「撮影の流れで新田さんが食材を切った瞬間、何かが広がった感じがしたんです。今でもその感覚は覚えています。切ることは、加工につながること。食材の可能性も予感させました。そもそも神奈川県は生産者が加工食品まで手掛けることが多いので、それを想起させる意味でも『これだ!』と思いましたね。」と赤木さん。写真だけでなく、デザイン、イラストなどを担当するクリエイターも、赤木さんの思いに賛同し、いつも生産者の味方になれる冊子づくりを目指し、協力してくれているそうです。


2015年7月号の表紙には「ちがさき牛」。

◇◇◇◇◇読者が生産者を変える。そんな冊子を目指して◇◇◇◇◇


5月号では、湘南きゅうり園にて収穫体験を実施。食べる通信スタッフが園内を案内し、きゅうりの収穫体験をサポート。

2015年5月に発行された4号目の湘南きゅうり特集からは、より生産者と読者をつなぐ「現地収穫クーポン付き」企画もスタート。つながりをもっと直に感じてもらうことで、生産者にはやり甲斐を、読者には地産地消に対する知識を、さらに高めていってほしいという赤木さんの思いが込められています。「神奈川というある意味、都会の中で“地産地消”を進めていくには、独自性を出さないといけない。だから僕は、この双方のコミュニケーションが図れる収穫体験型はものすごくいいことだと思っています。もともとは、読者の方のアイデアなんですどね(笑)。」…食材を届ける送料ももったいないし、冊子を読んだらその人たちに会いに行きたいという読者の声がきっかけで生まれた企画なのだそう。


在来品種のきゅうりを復活させた、湘南きゅうり園の吉川貴博さん。


7月号では、ちがさき牛について取材。茅ヶ崎市北部にある斎藤牧場にて、こだわりの飼料の説明を受ける。

冊子を読み、現地まで足を運び、生産者と直接話し食材を手にする。それは、“作る人”と“食べる人”が触れ合える距離でつながった、まさに赤木さんの理想とする形です。「もし僕が入っている宗教があるとしたら、それは“地産地消教”ですね」と笑って語る赤木さんは、東北食べる通信で取り上げられる生産者に比べると、神奈川の生産者はどこかのんびりとしている点が良くも悪くも現状としてあるといいます。そして、「今後は面白い消費者グループを作りたいんです。みんなで現地収穫体験をして、食材を購入して、意見交換もして。そういう読者、つまり消費者が500人、1000人まで増えていったら神奈川の生産者にもっと積極的に働きられるかもしれないと思っています。」と。この冊子を通して、作る人も、食べる人も「神奈川の食」で一緒にハッピーになる。そのために作られる一冊、今後もどんな新しい仕掛けが出て来るか…ますます目が離せません!

赤木徳顕さんが“地産地消”の方法論のひとつとして手掛けるカフェレストラン「Gohan & Café 80*80(ハチマルハチマル)」。(横浜市中区相生町2-52)

80キロ圏内の食材を80%使用する、をコンセプトにしたお店は、2015年5月にシェアオフィス「泰生ポーチ」1Fに移転オープンしました。シェアオフィス利用者には、建築家やデザイナー、編集者などさまざま。今後はそういったクリエイターたちとのコラボレーション企画がこのカフェで次々に展開される予感! ランチに、お茶に、ディナーにぜひ訪れてみてください。

【神奈川食べる通信は隔月】
情報誌+現地収穫クーポン付き ¥2,280
情報誌+食べ物付き ¥2,980
(税・送料込)
※発行日は食材の収穫時期に合わせて異なります。

みぢかな安心ごはん 80*80(ハチマル・ハチマル)

80*80(ハチマル・ハチマル)は、「横浜から80km圏内の食材を80%以上用いること」をコンセプトにした「みぢかな安心ごはん」を提供する地産地消のレストランです。野菜は主に横浜市内産、豚肉ははまぽーく、牛肉はちがさき牛、鶏肉は水郷鶏を使用。フレッシュな横浜野菜や地産の豚・牛肉、お魚のおいしさをぜひ一度ご賞味ください。また、店舗では「食」をテーマにしたさまざまなワークショップやイベントも開催していますので、ぜひ足を運んでみてください。

【おすすめメニュー】「ハチマルプレート」¥980(本日のメイン、選べるデリ2品、サラダ、黒米ご飯、スープバー付き)
*スープお替わり自由、ご飯大盛りの無料サービスも!

  • ショップ・スポット名
    みぢかな安心ごはん 80*80(ハチマル・ハチマル)
  • 住所
    横浜市中区相生町2-52 泰生ポーチ1F
  • 電話
    045-641-4665
  • 営業時間
    (ランチ)11:00〜15:00 (ディナー)17:00〜22:00
  • クレジットカード
    不可
  • 駐車場
  • 喫煙
    不可
  • 予約
    ランチ・ディナーともに可
  • 平均利用額
    (ランチ)¥1,000〜¥1,500 (ディナー)¥2,800〜¥5,000 (カフェ)¥530〜
  • 個室
  • 総座数
    29席(内、カウンター6席)
  • ペット
    不可
  • テイクアウト/お弁当
    ランチ・ディナーともに可 *日替わりのお弁当がお買い得です。
  • お子様メニュー
    特にありませんが、ご要望に合わせてお作りいたしております。
  • ドリンク
    ワイン、日本酒、焼酎、カクテル、ウイスキー、その他梅酒、サングリア、ソフトドリンク(お酒にも力を入れ、特に日本酒は「いずみ橋」、「丹澤山」、「湘南」など神奈川県産のものを中心に取り揃えています。)
  • コース料理
    (ディナー)¥3,500〜 *お料理5〜6品と飲み放題2時間付き。
  • 貸切

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