mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

”東洋一のサウンドマシーン”クレイジーケンバンドの横山剣さんが登場

聴く人を選ばない“全方向型音楽”
「ダマされたと思って聴いてみて」

グルーヴィーな心地よさの中に
夏の終わりの切なさを感じる1枚

横浜が誇る“東洋一のサウンドマシーン”
クレイジーケンバンド。8月12日、16枚目となるアルバム「もうすっかりあれなんだよね」をリリースした。グルーヴ感あふれるこの新譜について、そしてルーツである横浜について、リーダーのクレイジーケンこと横山剣さんにお話を聞いた。
「今回のアルバムの曲の多くは、3月にバリ島に行って頭を空っぽにして、アジアの強烈なエネルギーをもらってから一気に書き上げたもの。リリースのころは暦の上では立秋を迎え、晩夏といえるシーズンですよね。夏の終わりの切なくてはかない、ぐっとくる雰囲気をイメージしながら曲を選びました」
先行シングル「指輪」や、映画『天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜』主題歌の「パパの子守唄」のほか、好評だというのが「カフェレーサー」。スピード感の中に流れるストリングスの切ないメロディーが印象的な1曲だ。
「失恋して、2人用のタンデムシートをシングルに切り替えて、バイクで自暴自棄に走る男の歌ですね。夏の終わりの孤独感、疾走感を表現しました。歌詞の最後では“夜明け前が一番暗い”と男が自分で自分を励ましています。恋愛や仕事でどん底の状態にいる人にも、大丈夫、明けない夜はないという想いを届けられれば」
ドライブにぴったりの曲ぞろいの今回のアルバム。「実際にクルマでメロディーが浮かぶことが多いからかもしれないですね。ドライブ中、ラジオから流れてくる曲にインスパイアされて、全く別のメロディーが浮かぶこともあります。後で思い出そうとしても忘れちゃうことも多いんだけど、いいメロディーはやっぱり頭に残りますね」

外国人の多い横浜独自の文化が
曲作りのインスピレーションに

横浜で生まれ育ち、現在も本牧に暮らすケンさんにとって、横浜の魅力とは。「ファッションやカルチャーは、昔は東京より横浜の方が進んでいたんです。アメリカやアジアなど、いろんな国の外国人がたくさんいましたから。ディスコでかかる音楽も、東京ではヨーロピアンな音楽が多かったんだけど、横浜ではファンキーでディープなブラックミュージックがかかっていたりして。10代のころは、音楽を聴きたくて横浜のディスコに通い詰めました」
本牧に米軍基地があったころ、ユニークな行事も行われていたという。「PX(物品販売所)の駐車場で夏に『日米親善盆踊り』なるイベントをやっていたんだけど、あれは奇妙で印象に残ってますね。金髪で青い目をした女の子が浴衣にコンバースを履いて来ていたり。音楽もオーソドックスな盆踊りの曲だけじゃなくて、モータウンの曲がかかったりしてね。その様子を伝えたいと、『デトロイト音頭』という曲も作りました」。
地元・本牧神社の約450年続く夏の神事「お馬流し」に合わせて、毎年行われる盆踊りも大切にしているケンさん。スケジュールが合う限り駆けつけて、櫓の上で「デトロイト音頭」を歌うのだとか!「歌詞の“横浜では”というところを“本牧では”に変えて本牧仕様にするんです。『タイガー&ドラゴン』の“横須賀の海”を“本牧の海”に変えて歌ったりね」
地元・横浜を愛するケンさん。最後にミレア読者へのメッセージを寄せてくれた。「クレイジーケンバンドはとっつきにくく思われるかもしれませんが、実は非常にウェルカムな音楽です。年齢や性別、ジャンルも問わない“全方向型音楽”なので、ダマされたと思って聴いてみてほしい。11月には神奈川県民ホールでライブも行うので、よかったらナマでも堪能してください」

◆ 横浜のここが好き! 「中華街」

クレイジーケンバンドの歌の一節にもよく登場する中華街。「中華街には親がやってる『スージーウォン』という雑貨店もあります。サングラスや洋服が増えすぎちゃったら、親の店に“寄付”に行ってます」

◆もっともっと! 知りたい! 横山剣さんのコト

■性格をひとことで表すと?
せっかち

■自分を動物に例えると?
ネズミ。ちゃっかりしてるところが

■旅行したい場所は?
バリ島。3月に行ったばかりだけどまた行きたい

■死ぬ直前に食べたいものは?
カオマンガイ。タイのチキンライスだね。パクチーをたっぷり載せて…1日3食でもいい!

■好きな寿司ネタは?
三崎のマグロ。八丈島の島寿司も好き

■ 好きなパンは?
本郷町の「TOAST neighborhood bakery」の米粉の食パン

■特技は?
ジャンプ!

■ハマっていることは?
クラシックカー

■人生のモットーは?
考えるな、感じろ

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◆ 本誌に載せられなかったインタビューのこぼれ話を公開!
◆「間違いだらけのクルマ選び」という曲について
「歌詞としては支離滅裂で、自分でも意味不明なんだけど、デザインとして捉えてもらえれば。スピルバーグ監督の『激突』に出てくる古いアメ車にインスピレーションを受けた曲。タランティーノ監督の『デス・プルーフ』など、クルマが出てくるちょっとヤバい映画のイメージですね」

◆横浜でほかに好きな場所は?
最近はみなとみらいもよく行きますよ。あとは親が住んでいる戸塚区も好きですね。中学校時代の3年間はドリームハイツに住んでいたんです。今はなき横浜ドリームランドもよく行ったし、自転車で辻堂の方まで走ったりしていましたね。

◆今の横浜で魅力を感じるのは?
「常に面白いことを探している人や、フットワークの軽い人が多いよね。レゲエサウンドの世界一を決める『ワールド・クラッシュ』で優勝しているMIGHTY CROWN(マイティー・クラウン)やFIRE BALL(ファイヤー・ボール)は、徒歩圏内の近所に住んでいる後輩たち。同じく近所には、『ブギー・カフェ』のオーナーでもある先輩のCHIBOWさんもいる。60代半ばでキャリアは50年近いんだけど、現在もSKA-9(スキャナイン)っていうめちゃくちゃかっこいいバンドをやってるんです。この3世代で『本牧RUDIES』というチームを結成して、時々集まって飯食ったり、音楽や日本のルーツの話をしたりして交流しています」

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◆PROFILE◆
横山 剣
クレイジーケンバンドのリーダー。作曲・編曲・作詞・キーボード、ヴォーカル担当。1960年横浜生まれ。小学校低学年より独学でピアノを弾き作曲を始める。1981年にクールスRCのコンポーザー兼ヴォーカルとしてデビュー。1997年クレイジーケンバンドを発足。作曲家としては、堺正章、和田アキ子、SMAP、関ジャニ∞等、多くのアーティストに楽曲提供。昨年は、ドラマ『続・最後から二番目の恋』(CX系)の劇中歌「T字路」(小泉今日子&中井貴一)を作詞・作曲し好評を得る。m-flo、ライムスター等、ジャンルを超えたコラボレーションも実現。2007年には自叙伝『マイ・スタンダード』(小学館)を本人による書き下ろしで発売。

◆ライブ情報◆
「CRAZY KEN BAND TOUR?もうすっかりあれなんだよね2015?Presented by NISHIHARA SHOKAI」
11月22日 (日)17:00、 11月23日(月・祝)16:00
神奈川県民ホール大ホール
指定席6,900円
問い合わせ: ホットスタッフ・プロモーション
03-5720-9999

16thアルバム「もうすっかり
あれなんだよね」発売中
初回限定盤DVD付き7,344円
通常盤3,240円

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