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横浜ぶらり(2) 「1909年、日本の生糸の輸出が世界でトップに」 シルク博物館

1859年に横浜が開港し、世界との貿易が始まった頃、
日本からの輸出品の第一位を占めていたのはシルクでした。ご存知でしたか?

シルク産業の歴史や絹の科学・技術、絹の服飾工芸品などを展示・紹介しているのが、シルク博物館です。

横浜開港百年記念事業として昭和34(1959)年に設立されたシルク博物館にお邪魔し、坂本英介館長からお話を伺いました。

開港と同時に始まったシルク貿易、6年後には輸出品のなんと85%を占めていました。そして、シルクはすべて、ここ横浜からヨーロッパへと送られていたのだそうです。

当初、品質の面で問題があった生糸は、まゆの生産技術と製糸技術の向上により飛躍的に発展し、1909年には日本の生糸輸出量は世界で第一位を占めるに至っています。これに大きく貢献したのが、2014年に世界遺産となった富岡製糸場と絹産業遺産群です。

養蚕が日本に入ってきたのはおよそ2000年前。『魏志倭人伝』には卑弥呼が魏の国に絹織物を贈ったという記述があるとか。
長い間絹を着ることができたのは社会的地位の高い層や富裕層の少数の貴人たち。
博物館には、時代とともに変わっていった絹装束も展示されています。






昭和の初め、日本の農家戸数の4割を占めていた養蚕農家も、第二次世界大戦後には激減。現在は500戸ほどまで減少しているそうです。

シルク博物館では絹の需要促進を図ることも目的のひとつ。そのために、蚕や繭について知ってもらおうと、さまざまな企画展示や体験教室を年間を通じて行っています。
8月は「親と子のかいこの自然科学教室」を開講。
この日は、「まわた」つくりを体験することができました。

普通は1匹の蚕が1つのまゆを作りますが、2匹で一つのまゆを作ってしまうこともあります。
それが玉繭です。2本の糸でできたまゆからは糸くりができないため、アルカリのお湯で煮たものを水でほぐしてまわたを作ります。

まわたつくりを体験していたのは横浜在住の小学6年生。ホームページを見て興味を持ち、お母さんと来館したそうです。

二つの玉繭からできる小さい角まわた。20枚作れば、こんな帽子を作ることができるそうです。

博物館のある横浜市中区山下町1番地は、開港当初はイギリスの商社・ジャーディン・マセソン商会(英一番館)があったところです。

明治の日本を支えた生糸。生糸を通して、開国から世界に追いつこうと頑張っていた日本と当時の人々に、ひととき思いをはせることができました。

シルク博物館

開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28〜1/4)
入館料:一般 500円、65歳以上 300円、 高・大学生 200円、小・中学生 100円
お問い合わせ:TEL:045-641-0841

シルク博物館

シルク博物館では、絹の科学や技術の理解を深めるとともに、絹服飾の工芸美の鑑賞の場の提供などを行っています。特別展など、さまざまな展示や講習会の開催などを通じて、絹の需要の促進に努めています。

  • ショップ・スポット名
    シルク博物館
  • 住所
    神奈川県横浜市中区山下町1
  • 電話
    045-641-0841
  • 営業時間
    午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで) 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日から1月4日) ※展示替のため臨時休館することがあります。

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