mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

空間づくりのプロ!インテリアコーディネーター功刀くみこさん

五感すべてに心地いい、
空間をコーディネートしたい

インテリアコーディネーター・二級建築士として、洗練された空間づくりに定評のある功刀くみこさん。取材のためお邪魔したご自宅は優雅な家具でまとめられ、優雅な雰囲気。さっそく功刀さんが得意とする「ホテルライクな部屋づくり」のコツを伺うと、色は3色でまとめることだそう。また、収納も重視し、家具を造作することも。「キッチン収納でしたら、電子レンジや炊飯器などしまう物のサイズをすべて計り、きちんと収まるようにしています。オーダー家具はコストがかかる一生ものですので、納得のいくまでお打ち合わせをします」。
現在、日本デザイナー学院の講師も務めている功刀さん。「教えた生徒がインテリアの現場で活躍してくれるのが楽しみですね。また、私自身は五感に働きかける空間をご提案できるインテリアコーディネーターを目指しています。デザインを大切にするのはもちろん、BGMやアロマなども取り入れて、安らげる空間づくりをお手伝いできたらいいですね」。


プレゼンテーションボードには、ロールスクリーンやラグなどのサンプルを添付。実際の生地に触れ、色や手ざわりを確認できるのがうれしい


住宅設備機器メーカーのカタログなどもずらりそろう。要望によってはショールームへ同行し、アドバイスも行うという


ずらり並んだ定規やマーカーは、図面・パースなどを描く折に欠かせない。完成イメージを共有するための労は惜しまない


ブラインドカラーコーディネートコンテストで入賞した作品。個性的な色づかいと、「ちらしずし」などユニークなネーミングにセンスが光る

【功刀くみこさんインタビュー】

まず、インテリアコーディネーターになられた経緯から教えていただけますでしょうか。
「美術系の短大で住居学を少し学びまして、ハウスメーカーや設計事務所に就職したのち、大学に編入してスペースデザインを勉強しました。
インテリアに興味を持ったのは、小学1年生の時に家を建て替えて初めて自分の部屋を作ったのがきっかけです。小さいながらも母と一緒に、インテリアコーディネーターのお姉さんに相談しながら好きな照明や壁紙を選ばせてもらい、すごく楽しいなあと思ったんですね。その時は本当に子どもだったので、壁紙は動物柄とか本当に可愛らしい感じだったんですが、中学生ぐらいになるとそれがイヤになってきまして(笑)、自分でリフォームしようとホームセンターに行ってペンキを買ってきて、父に手伝ってもらいながら自分で部屋の壁を塗ったんです。イメージどおりの真っ白い壁になった時はうれしかったですね」

それがきっかけになったんですね。
「はい。高校生の時には「美しい部屋」とか雑誌を購読していまして、部屋づくりには興味がありました。可愛い部屋を見てはいいなあと思っていました」

今日お邪魔しているご自宅もとっても素敵ですが、オシャレな部屋に見せるコツはなんでしょうか?
「あまりものを置かないことでしょうか。あとは色やスタイルを統一することですね。私としてはお客さまがリラックスできる部屋が一番いいと思いますので、お客さまが好きなものを部屋に置いていくのがいいと思います」

お客さまの好きなものを探る作業が、インテリアコーディネートの一歩なんですね。
「お客さまと最初にお話する際は、ライフスタイルや趣味からお尋ねします。たとえば、ホームパーティーをなさるかとか、インテリア以外の部分もお尋ねしますね。また、新しい住まいではどんな家具が必要か、お好きなインテリア・お好きな色、生活する上で悩んでいること、新しい家で始めたい趣味はあるかなどもお伺いしています」

お客さまから多く出てくる要望はありますか?
「いろいろなお客さまがいらっしゃいますが、多いのは「ゴチャゴチャしているのでスッキリさせたい」という方ですね。特に私はホームページで「ホテルライク」ということをうたっていますので、そういったご希望のお客さまが多いですね」

ホテルライクといいますと、シックで落ち着ける感じでしょうか。
「そうですね、色はだいたい3色ほどでまとめます。色は人間の潜在意識に深く関わっていますので、例えば寝室に赤を持ってくると活動的になりすぎたりするんですね。ですので、寝室には落ち着ける青ですとか、お部屋の用途に合わせた色をご提案しています。また、グリーンは調和、ピンクは優しい気持ちなど、色の持つ働きもご説明しています」

なるほど!功刀さんは二級建築士の資格もお持ちですので、そういった色のコーディネートに合わせて間取りのご提案などもなさるんですか?
「リフォームの場合は、お客さまの住まい方の変化によって設計変更することもあります。部屋と部屋の間の壁をとって一つの空間にしたり、逆に間仕切壁を作ることもあります」

これまで出会ったなかで、特に印象に残っているお客さまはいらっしゃいますか?
「お客さまの個性は十人十色ですので、皆さん印象に残っています。ご職業も本当に多岐にわたります。たとえば海外赴任をされていた方でスーツケースをお持ちの方の場合、各サイズに合わせてぴったり収まる棚を作ったりしたこともありました。収納したい物のサイズを全部計らせていただいて、重さもチェックして、棚板の強度の補強もしっかりしました。キッチンですと、電子レンジなどの家電のサイズもすべて計ります」

ピタッとおさまるとお客さまもうれしいですよね。
「はい。細かい話ですが、洗濯物を干すためのピンチハンガーをしまっておくスベースがほしいと言われ、洗濯機置き場の上に専用の吊戸棚を作ったこともありました。お客さまは主婦の方も多く「収納を」と言われることも多いので、デッドスペースを作らず収納スペースにする工夫をしています」

物を出しっ放しにしない収納の工夫が「ホテルライクな部屋」につながるのかもしれませんね。
「そうですね。壁面収納にすることでスッキリした形になります」

収納と一言でいっても、いろいろなタイプがあると思いますが、ご提案のポイントはどのあたりでしょうか?
「たとえば、あまり広くない寝室にベッドなどを置いた場合、クローゼットのドアが開き戸ですと、扉がベッドにぶつかって開かなくなってしまう場合もあります。そういう時は引き違い戸にするとか、部屋の広さや置く家具などを考えてご提案していきます。また、家族構成を知ることも大切ですね。小さいお子さんがいる場合は、取っ手が出っ張っているとぶつかってケガをする危険がありますので、出っ張りのないフラットなタイプの扉にするなど凸凹がないように気をつけています。
また、オーダーで家具を作る場合はコストがかかり、一生モノですので納得のいくまでお打ち合わせをします。以前壁面収納を製作させていただいたお客さまの場合、お子さんの絵本がしまいやすいように収納をオープンにしたいというお話だったのですが、成長なさって別の物をしまう時には扉が必要になるということで、扉はスライド式にして片側によせることでオープンにできるものをご提案しました」

なるほど。お客さまも納得ですね。
「そうだとうれしいですね。私自身、デザインだけでなく機能的なものをご提案したいと思っています。例えば高層マンションの上層階は日当りがいい分、夏はものすごく暑いんですね。ですので、カーテンをご提案する時は遮光だけじゃなくて熱も遮るタイプのものをオススメするなど気を配っています」

2009年より日本デザイナー学院で講師も

講師のお仕事もなさっているそうですが、こちらはどういうきっかけで始められたのでしょうか。
「ブラインドのカラーコーディネートコンテストというのをメーカーさんで毎年やっていまして、私は第10回と第11回で賞をとらせていただいたんです。その入賞者の懇親会の時に、素敵な着物を着た審査員の方がいらっしゃって、お話をするうちに「あなた、専門学校の講師をやってみない?」と声をかけてくださったんです。私は人前で話をするのは緊張しますし、得意ではありませんので、どうしようかと迷ったのですが、「大丈夫よ」と推薦してくださって……。それで家族とも相談しまして、せっかくの機会だからやってみようと思ったんです。人とのつながりってすごく不思議ですね」

講師のお仕事は、お客さまと接するのとは違う大変さがあるのではないでしょうか?
「私は非常勤で週1回インテリアコーディネートの授業をしているのですが、はじめは、毎回「私できるかな」とドキドキしながらやっていました。講座は約2時間半なのですが、1年、2年と続けるうちにだんだん慣れてきました」

面白い面もありますか?
「人になにか教えるのは初めてですので、すごく勉強になりました。知識があるつもりでも生徒に間違ったことは教えられませんから、改めて勉強し直したりして、それがインテリアコーディネーターの仕事にも活かされています。今でもそうですが、いろいろ発見できますね」

若い世代の生徒と接することで新しい発見があったり?
「生徒にああしなさい、こうしなさいと言うわりに自分もできていないなと思ったり(笑)。自分自身も勉強になっています」

教えるテキストは学校から支給されるんですか?
「いえ、自分で用意するんですよ。カリキュラムから自分で考えるので、最初は大変でした。後期にだいだい15回授業があるので、その時間で何を教えようかと悩みましたね」

手探りで始められた講師も、今ではもう5年目だそうですね。
「教えた生徒がインテリアコーディネーターやインテリアデザイナーとして一人前になってくれるのが楽しみですね」

功刀さんご自身、インテリアコーディネーターとしての夢は何かお考えでしょうか。
「五感に働きかける空間をご提案できたらと思っています。インテリアはもちろんですが、BGMやアロマなども取り入れて五感に心地いい空間を目指したいですね」

Luxury Design

インテリアコーディネーターの功刀(くぬぎ)くみこさんが主宰する「Luxury Design」。優雅な空間づくりを得意とし、オリジナルデザインの家具製作なども相談OK。リフォーム・新築問わず、インテリアに迷ったら、気軽に問合せを。

  • ショップ・スポット名
    Luxury Design
  • 住所
    横浜市栄区

マップ

関連記事

  • 様々な黒人音楽にインスパイアされた音楽の世界を旅する

  • ネイルもシックな秋色に衣替え

  • レトロ+αの日用品として使えるアイテムが豊富

  • ズーラシア生まれのライオン「ラジャー」、6才デス!