mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

横浜市神奈川区 Craft workの手作り家具

優しい手触りの天然木の家具をフルオーダーメイドで提案する、
Craft work代表の鵜沼義之さんにお話を伺いました。

天然木×手作り
世界に一つだけの家具を

 顧客の求めに応じ、あらゆる家具を手づくりするプロ集団が横浜市神奈川区にいる。Craf twork。鵜沼義之さんはその代表として、4人を率いるベテラン職人だ。

「僕らがお届けするのは、天然木を使った家具です。全体的な温かみというか、ほんわりした感じはやはり木じゃないと出せないですから。ただ、天然木を押し売りするつもりはなくて、ご要望によっては合板も使います。お客様が何を求めているのかをしっかり汲み取って、自分たちのスキルを提供していきたいと思っています」。そう語るとおり、じっくり数ヶ月をかけて相談し、イラストなどで出来上がりイメージを伝えたのち、製作に取りかかるのが鵜沼さんたちのスタイルだ。

 作るものは、椅子やテーブル、収納家具からキッチンまで実に多彩。「打ち合わせの際はお客様の洋服などを見て、好みを探ります。完成まで時間はかかりますが、『できた!』という喜びをお客様と共有できる瞬間は、何物にもかえ難いですね」。

鵜沼 義之(うぬま よしゆき)
大学卒業後、職業訓練校にて家具製作を学び、物作りの道へ。横浜にあるクラシック家具メーカーに10年間勤務し、技術を磨く。現在はCraft work代表として、クライアントのこだわりに応えるオーダーメイド家具を作り続けている。
www.craft-work.biz/
ショップ情報
横浜市神奈川区菅田町 28-4
TEL:045-470-1136

まずは家具・インテリアに興味を持ったきっかけを教えてください。学生の頃からデザインに興味があって、何か物を作りたいと漠然と考えていました。ある時、家具屋さんに行って、デザインとかそういうものを勉強させてもらえませんかと頼んだんですけれども、まず作り方をちゃんと勉強しなさいと言われたんですね。それで、家具を作る職業訓練校というのに行ったんです。そこで1年間勉強してから、物作りの世界に浸かっています。
物作りがお好きだったというと、子供の時からプラモデルとか工作は得意なほうで?
やっぱり図工の時間とか好きでしたね。時間に関係なくやってしまって、授業が終わってからもやっていました。特に自分が器用だと思ったことはなくて、熱中できるものの一つという感じでしたけれど。
では、物作りを仕事にしたいと思い始めたのはいつごろでしょうか?
大学を卒業してからインテリア関係の商社に勤めまして、東南アジアで作られた組立式の既製家具を専門店に販売する営業マンをしていました。ビジネスという意味では、たくさん人が動いてお金が動いて……というのは面白いことではあったんですけれども、僕はイマイチ楽しめなくて。それで職業訓練校に通って、物作りを仕事にしたいなと思い始めたんです。
訓練校時代はいかがでしたか?
図工の時間の延長みたいなところがあるので、すごく楽しい部分もあったんですけれども、体力的には仕事でやるのと趣味でやるのは全然違うじゃないですか。そういう意味では大変なところもありました。
なるほど。そこで1年学んだあとは、家具メーカーに就職されたと伺いましたが。
メーカーで10年間職人をやって、いろんな技術を身につけてからCraft workを立ち上げました。そのメーカーは職人が20人ぐらいいて、クラシックの家具を作っていたんですが、天然木を使う手作り家具の会社だったので、得たものは多かったと思います。
貴重な経験だったんですね。
そうですね。今、独立して本当にいろんなお客さんがくるんですよ。例えば、杖の握る部分を作ってくれとかね(笑)。でも、あの10年の経験があるから、いろんな依頼に対応できているんだと思います。
独立されてからは、家具づくり以外にも営業や宣伝などお仕事が増えたと思いますが、それは楽しいことですか?それとも大変ですか?
もともと話すのが得意なほうではないので、営業に行くとなると「行くぞ!」というスイッチを入れないといけないところはありますけれども。今は、打ち合せしたり、メールでのお問い合わせに返信したり、作っている時間よりそれ以外のほうが長いですね。
それは鵜沼さんにとっては楽しいことですか。
そうですね。職人というのは基本的に同じ作業の繰り返しで、その中で発見があったり突き詰めたりしていける。それを良しとする『深く狭い』世界だと思うんですね。僕はどうしても飽きっぽいところがあるので(笑)、今ぐらいのバランスが合っている気がします。
物作りに関しては、長く続けるうちに考え方が変わった部分はありますか?
職人さんは「これはこうでないといけない」って決めがちな部分があるんですよ。例えば、量販店で売られている家具に対して「こんなのダメだよ」という一言で片付けてしまう人が多いんです。僕も元々は職人ですから狭い見方になっていた時期もありましたが、自分で工房を持ってからは一方的に決めつけず、「ここはダメだけど、ここは良いね」と見られるようになったんじゃないかな。お客さんに対しても「天然の木はここはいいけど、こういうデメリットもありますよ」と説明するようにしていますね。お客さんとは、まず話して理解してもらうのが大切。人間って先入観の強い生き物ですから、どうしても自分の中で「これはいい」、「これはダメ」って決めつけている部分がすごく多いと思うんです。
職人時代は、こういうふうにお客さんお客さんと話す機会は少なかったですか?
そうですね。だからこそ今は、お客さんが何をほしいのか、何を作りたいのかをしっかり汲み取って、自分たちのスキルを提供していきたい。うちはオーダー家具なので、できあがるまで長いんですよ。ときにはお客さんのほうが疲れてしまうぐらい(笑)。どの木を選ぶか、どんなデザインにするか、選ぶことの連続ですから。でも、僕らはそこは絶対に妥協しない。「こういうものを作りたい」という依頼を受けてから、何度も打ち合せして、実際に作り始めるまで早くて一ヶ月。例えば収納だったら、引き出しをどのサイズにするかとか、細かく決めていきます。大変な部分もありますが、できた時はお客さんと一緒に「できた!よかったね!」という感動を共有できます。
なるほど。じっくり話して決められるのがCraftworkさんの良さなんですね。
ちなみに鵜沼さんが天然木に感じるメリットはどんな部分ですか?
全体的な暖かみというか、ほんわりした感じですかね。それって、やっぱり木じゃないと出せないですから。今、ベニヤとかプリント合板とかすごい発達しているので、木目の凸凹とかも再現できるんですよ。でも、実際に天然木と並べると、ほとんどの人が天然木のほうが良いっておっしゃるんですね。それって、やっぱり生き物としての感覚なのかなと思います。木の家具が部屋に置いてあると、帰って来た時にリラックスできるとか、そういう感覚ってあるんじゃないでしょうか。
はい、わかる気がします。では最後に、今後の目標を教えてください。
自分たちがやっていて楽しいことをやっていきたい。楽しんで作っていると、お客さんにもそういう気持ちって伝わると思うんです。それから、人間の手にしかできないことってたくさんあると思うんです。機械のほうが休まなくていいですし、ゴハンも食べなくていいんですけれど(笑)、でも機械は人間の感覚をアウトプットするだけの存在。あくまで人間の感覚を大事にしたいです。専門知識・技術を持っている人間として、お客さんが望むものを提供していきたいですね。
_MG_0638.jpg
_MG_0641.jpg
木の温もりとキュートなデザインが、びったりマッチ!ブタさんのブックエンドは間伐材を使ったもの。最近は神奈川県の森林荒廃の問題にも目を向け、間伐材を使った家具なども作っている。下のゾウさん&キノコは天然木のチャーム。革ひもやチェーンを通す小さな金具が付いており、バッグなどにぶら下げて使える。
_MG_0684.jpg
_MG_0687.jpg
工房内にはさまざまな道具がいっぱい!さまざまな木の板なども並んでおり、実際に手に取って風合いや手触りを確かめることができる。木の種類によって異なる特長などを納得いくまで説明してもらい、「どの木でどんな家具を作るか」を決められる。もちろん、完成するのは世界に一つだけ、自分だけのオリジナル家具だ。
_MG_0643.jpgのサムネール画像_MG_0661.jpg
_MG_0676.jpg
一つ一つ手作業で丁寧に仕上げていく。Craft workの家具は鵜沼さんのほか、デザイナーや椅子張り職人など4人のメンバーによって作られる。

関連記事

  • 習い事したい大人女子必見♪話題のサロネーゼに注目!

  • ハマの風を感じながら走る、多目的球技場が復活!

  • 欲しい設備、全部!デザイン◎の新築物件が6万円台で♪

  • 空間づくりのプロ!インテリアコーディネーター功刀くみこさん