隊員Aが子どもの頃に聞いて以来、気になっていた「蓮伝説」。
ホントかウソか、今年はシロクロつけようじゃありませんかっ!
みなさんは聞いたことありませんか?「蓮は咲く時に音がする」って話。ネットで検索すると、「聞いたことがある」という人から「そんなのウソだよ」という人までイロイロで、ますます真相は「ヤブの中」に……。
そこで今回、真実を探るべく行ってきたのが、本牧・三溪園。今年39回目の観蓮会が開かれる名所なら、きっとナゾが解けるハズ!
さっそく質問をぶつけてみると、「よく聞かれるのですが、実際は……鳴らないんですよ」とイベント担当の羽田さん。昭和10年に生物学者たちが上野・不忍池で実地検証したものの開花音は聞かれず、翌11年にマイクロフォンで再調査した際にも、やはり音は鳴らなかったんですって。
「開花するたび早朝からポンポン鳴っていたら、近所迷惑になっちゃいますよね」という羽田さんのお話に隊員A、「なるほど〜」と深–く納得したのでした。
ちなみに三溪園では、8月11日までの土・日・祝日限定で「早朝観蓮会」を開催中(朝6時〜)。蓮の葉にお茶をそそぎ、ストローのように茎を伝ってきたところを飲む「象鼻杯(ぞうびはい)」など珍しいイベントも企画されているので、ぜひ参加してみてくださいね♪たまには早起きして、和風情緒&美しい花を楽しむのもオツなもんですよっ!
蓮の花は「早朝に開き始めて、お昼頃には閉じる」を繰り返し、日に日に開き方が大きくなっていきます。勢いよくポンッと開くわけではないので、音もしないんですねー。蓮の開花音は江戸時代すでに漢詩にも詠まれ、噂になっていたそうです。
茶店では限定朝食メニューも
園内には三溪園茶寮・待春軒・雁ヶ音茶屋と3つの茶店があるよ。各店それぞれ早朝観蓮会に合わせた限定メニューを用意しているので、朝ゴハンにぜひ召し上がれ♪(写真は三溪園茶寮の朝粥1,000円なり)
大人も楽しめるイベントいろいろ
蓮の茎をパキッと折ってひっぱると、中から「蓮(はちす)の糸」が出てきたーっ。奈良時代、大和・当麻寺の中将姫が蓮の糸で曼荼羅を織った、という伝説もあるんです。
【三溪園への行き方】 ●スポット情報
中区本牧三之谷58番1号
TEL:045-621-0634
●交通アクセス:横浜駅東口2番のりばより「市バス8・148系統」乗車。本牧三渓園前にて下車。徒歩3分。ほかJR根岸駅からのバス便もあり。
●入園料:大人(中学生以上)¥500 子供(小学生)¥200
●開園時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)※早朝観蓮会の際は朝6:00時開園
http://www.sankeien.or.jp/index.html
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ショップ・スポット名三溪園
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住所神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
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電話045-621-0634
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営業時間9時〜17時(入園は閉園の30分前まで)
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