mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

Trip
2019.11.15

安定した美しさを約束 火災にも強いイチョウ並木 ~日本大通り~

日の短さに感じる秋の深まり。
うだるような猛暑はいつのまにか快適な涼風へと入れ替わり、暦の上では冬を迎えました。

夜の街には早くもクリスマスイルミネーションが灯っていますが、この時季の横浜は紅葉のベストシーズン。
みなとみらい屈指の紅葉スポット、日本大通り沿いのイチョウ並木も、例年12月上旬ごろに見頃を迎えます。

日本大通りは1865年の大火災をきっかけに、火災の延焼防止のために設けられた日本初の西洋式街路です。
そこにはイチョウの木が並んでいて、2011年には65本の木が景観重要樹木に指定されました。

そんな横浜の秋の顔でもあるイチョウは「天然の防火扉」と言われるほど火災に強い木。
火災対策に作られた西洋街路に、火災に強い木が植えられているのです。

 

一般的に紅葉見物といえば、真っ赤なカエデをイメージしますが、
いつでも安定したキレイさを楽しみたいなら、カエデよりもイチョウがオススメです。

カエデは年によって色づきの良し悪しがありますが、イチョウはその差があまりないからです。

赤く色づくカエデは夏の日照時間が少なかったり、台風などで葉が傷んでいると色づきが悪くなります。
一方、黄色に色づくイチョウは、それらの影響で色づきが変わることが少ないため、「今年の色づきはどうなんだろう?」と心配がいらないのです。

 

葉っぱの色づきは最低気温が8℃以下になると進むと言われていますので、暖かいと見頃が遅くなる傾向があります。
色づきのスピードは気温に左右されるので、年によって色づきの早い、遅いがあるのはカエデもイチョウも同じ。


ですが、イチョウは気温が下がって見頃の時期を迎えてしまえば、どんな年でも安定的に美しい黄色を楽しむことができるわけです。
昼間は澄んだ青空との美しいコントラストに、夜はガス灯に照らされた黄金色の姿に、目を奪われてしまうでしょう。

 

そして、イチョウは落葉したあとの黄色い絨毯も見どころの一つ。
横浜のクラシカルな建造物とのコラボレーションは、思わずスマホを向けてしまう”映え”っぷりです。

ただその一方で、路面に落ちたイチョウの葉っぱはすべりやすいという特徴も。

イチョウの葉は油分が多いため、落葉が多くなると、黄色い絨毯に足をとられてしまうんです。
特に雨のあとは路面が”水と油”状態になってしまうので、より滑りやすくなります。
美しい景色についつい浮かれてしまいますが、足元には十分、気を付けてくださいね。(気象予報士・多胡安那)

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