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【大磯】松並木が続く東海道の宿場町に降る雨

『東海道五拾三次之内 大磯 虎ヶ雨』 歌川広重(初代)
*画像提供:神奈川県立歴史博物館

 

相模湾に面した大磯は、東海道の宿場町として栄えた町です。
東海道は江戸時代の将軍・徳川家康によって1601年に制定された五街道のひとつで、道筋には松や榎などが植えられ、旅人に木陰を提供したといわれています。
タイトルにある「虎ヶ雨」とは、歌舞伎の演目として有名な曾我兄弟の仇討ち物語に由来します。「曾我十郎祐成に愛された大磯の遊女虎御前が、十郎の死を悲しんで流す涙が雨になって降った」というエピソードが知られており、大磯を描く際、この故事を踏まえて「雨」の光景にしたものと思われます。
東海道は現在の国道1号線へと継承され、松並木の一部は現在も残されています。けれど車の往来が激しいこともあり、かつての面影を残しているところはほとんどありません。
そんな中、当時の面影がそこはかとなく感じられるのが「化粧坂(けわいざか)」のあたりです。

国道からそれた裏通りにあたるため、歴史散歩を楽しむ方々に人気のスポットで、歌川広重の絵の複製と由来を記した看板も掲出されています。

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