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【金沢八景】浮世絵師たちが好んで描いた景勝地

『日本八景づくしの内 武州金沢八景』 五雲亭貞秀
*画像提供:神奈川県立歴史博物館

 

中央に丸く見える野島、その左に称名寺、その少し左に瀬戸橋、手前に平潟湾と、景勝地として知られた「金沢八景」を描いた浮世絵です。「八景」の呼称は、洲崎、野島、瀬戸、平潟、小泉、内川、乙舳、称名寺の8つの土地を、中国の瀟湘(しょうしょう)八景に見立てて名付けられたもで、現在の横浜市金沢区南東部にあたります。
平潟湾の入り口に位置する野島浦は、三浦半島の各浦はもとより、対岸の上総国富津にも近かったことから、海上交通の拠点として賑わっていました。

「金沢八景」の呼称は、京浜急行電鉄とシーサイドラインの駅名として現在も残されています。

こちらは、平潟湾を挟んで対岸の野島を望む現在の景色です。周辺は埋め立てが進み、かつての風景は大きく変わってしまいましたが、シーサイドライン金沢八景駅から夕照橋に至る平潟湾沿いには、約1キロの遊歩道が整備されています。いにしえの風景に想いを馳せながら散策してみてはいかがでしょうか。

野島にはバーベキュー場、キャンプ場、野球場などの施設を備えた「野島公園」が整備されています。その中心となる野島山(海抜57m)には展望台があり、横浜の海はもちろん、房総半島や富士山まで360度の景色が一望。浮世絵の時代とは趣が異なりますが、夕景の美しさは格別です。

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