mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

馬車道・関内駅からすぐ、この人が作るマティーニが飲みたくて

オンナヒトリ
Bar
で美しい
一杯を

横浜のバーへ繰り出し美しい一杯との出会いを綴る、オンナお一人様で行くバー連載♡ 今回は、以前取材させていただいたバーテンダーさんから、おすすめとしてご紹介していただいたこちらのお店に伺いました。


馬車道駅と関内駅のほぼ中間に位置する「ザ バー カサブランカ」へ。

扉を開け足を踏み入れると、そこには間接照明とダウンライトで照らされたあたたかみのある空間が広がっていました。訪れる人の疲れや緊張を解きほぐしてくれる、決して広すぎない、こじんまりと落ち着きのある空間。

カウンターに座ると、目の前に一冊の本が。

この店のオーナーバーテンダーである山本悌地さんが書かれた「カクテル フレッシュ フルーツ テクニック」(柴田書店)です。中を覗いてみると…フレッシュフルーツを使ったカクテルのレシピが掲載されています。その巻頭部分の1ページを見て、最初の1杯を決めました。


フルーツマティーニについて…。フルーツマティーニ!? なにそれ!? おいしそうっ!! ということで、早速オーダーしたのはフルーツジュースではなく、しっかり飲みたい人のために用意しているという「フルーツマティーニ」。黒板にチョークで書かれた文字を見て、大好きなザクロで作っていただきました。

カクテルを待っている間に、こんな心憎いサービスが!


あたたかいコンソメスープと、チーズなどがのったおつまみ。バーでは、チャームと呼ばれるのでしょうか?いわゆる居酒屋でいう、お通しのようなサービスがありました。「お食事の前にお越しになるお客様も多いので、まずはお酒の前に軽く召し上がっていただこう」という気持ちから、提供しているのだそう。


さてさて、スープを飲みながらカウンター越しにバーテンダーさんがカクテルを作る様子を眺めて待ちます。これもバーのカウンターに座る醍醐味です。ザクロの実をつぶし、その実と果汁を使い、ジンに合わせていきます。


脚の長いグラスに赤いマティーニが注がれて、飲む前にまずはそのエレガントで美しい姿を眺めます。あ〜ステキ♡ 強いけれど口当たりのさっぱりとした一杯です。まさに憧れの女性像のようなカクテル!

「最初にフルーツマティーニをオーダーされた時点で、お飲みになると思いました」と山本さん。うぅ、さすが!! カウンターの向こう側からお客様の好みや飲み方を見て、こうやって会話を探してくれるってうれしいですよね。お酒のオーダーの仕方がわからない人もいると思うんです(自分もかつてそうだった…いや今もそうですけど…)とお聞きすると、「普段何を飲んでいるかだけでもいいんです。さらに甘い・さっぱりなど、自分の好みやその時の気分で簡単なヒントをいただけたら」と。あとは、会話のやりとりから探り出してくれる、というわけです。

バー初心者にとってバーの扉って重いんですよね…と投げかけると、「確かに『入りにくい』と思われる方は多いみたいですね。私もそれなりの敷居はあっていいかな、と思っています。なぜなら、いらっしゃるお客様はここに来るためにわざわざ階段を降りてきてくださるわけですし、選んで入ってきてくださっている…ですからその空間を大切にしたいと考えています。もちろんこの空間を共有したいと思ってくださる方であれば、いつでも扉は開けておりますので」。山本さんのこの考え方って、この店を大切に思うお客様にとっても安心できるものですよね。

実はこの日、オープンの17時ちょうどにお店に伺ったのですが、私がカウンターに座るか座らないかのタイミングでほぼ同時刻に入店されたお客様がいらっしゃいました。カウンターに座ってバーテンダーさんたちと「寒いね…」「○○さん来たの?」なんて軽い挨拶をしただけ。何もオーダーしていないのに、コンソメスープの後にすーっとドライマティーニが出されたんです。横目でチラチラ確認しながら(本当すみません!! )「達人は、こうやってバーで過ごすんだなあ〜」と学ばせていただいておりましたら、途中、気さくに声をかけてくださいました。「僕はね、山本さんに会って、山本さんの作るドライマティーニが飲みたくなると…こうやって店に来るんです」と。こんな素敵な言葉をあまりにもさりげなく、そのドライマティーニを飲みながら口にするなんて…!! ふらっと来て、山本さんの顔を見て、お酒と会話を楽しんで店を後にする…私の目指すところのバー理想形です!! 物腰やわらかな雰囲気が素敵で、心の中で勝手に「Mr. DANDY」と名付けておりました。Mr.DANDYこと杉浦さんは必ずドライマティーニから始めるので(写真は別のカクテルです)、1杯目のオーダーはアイコンタクトだけ! だそうです。カッコイイ〜!

杉浦さん、お声をかけていただき恐縮です! ゆっくりお飲みになりたかったところに、飲んではペチャクチャ喋る若輩者がお邪魔をしてしまい…でも、山本さんの、そしてこのお店の魅力をたくさん教えてくださり楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました!! 2杯目に飲まれていたギムレットが登場する小説「長いお別れ」読んでみます!

杉浦さんのお話には、オーナーバーテンダー山本さんのお人柄についてもありました。


銀座のバーで1年、その後横浜へ移り、現在でバーテンダー歴26年を迎えるという山本さん。今まで何人もの弟子バーテンダーさんを迎え入れ、この「ザ バー カサブランカ」から巣立っていったそうですが、なんと、そのお弟子さんたちもこの店の近くで自分の店を開いているんだそう。普通は師匠の店の近くに店を出すなんてご法度! と思っちゃいますよね?…山本さんは、違うんです。「バーテンダーの仕事には退職金がない。けれど、大切なお客様が退職金なんです」これは、お弟子さんたちが巣立ち、自分の店を出す時には「自分についたお客様は全て自分の店へ」を黙認するということ。それを認め、すでに暖簾分けのような形で3店舗もご近所に開店させているとか。今でも山本さんを慕う卒業生は多いんですって。

最後に「どこかおすすめのバーはありませんか?」と山本さんにお聞きしたところ、やはり、答えは決まっていました。「私がご紹介できるのは、自分の弟子たちのお店ですね。ほかはありません。」とキッパリ。

こちらは、「いつか自分のお店を出せるように頑張ります! 」と、ここで働いてもう少しで2年目を迎えるという一戸さん。

師匠は右手にリンゴでしたが、お弟子さんは右手にレモン!(笑) 頑張ってくださいね。

あ!ちなみに私の2杯目はこちらでした。

大好きなマルガリータです。山本さんにお聞きしたカクテルのおすすめの飲み方は「味の薄いものから徐々に濃いものへ」なんだとか。今回は2杯目まででしたが、次回はその飲み方の教えに従って、さらに数杯堪能させていただきます。楽しく、あたたかい時間をありがとうございました! &ご馳走様でした!!

ザ バー カサブランカ

横浜の馬車道駅と関内駅からすぐのバー・カサブランカ。静かな空間で特別なカクテル を楽しめるバーです。季節の果物をカクテルにしたフルーツカクテルなどをご提供してい ます。(来店は1組4名様まで)

  • ショップ・スポット名
    ザ バー カサブランカ
  • 住所
    横浜市中区相生町5-79 ベルビル馬車道B1F
  • 電話
    045-681-5723
  • 営業時間
    17:00〜2:00(L.O1:30) 定休日:年末年始
  • クレジットカード
    可(VISA、 MASTER)
  • 駐車場
  • 喫煙
  • 予約
  • サービス料・チャージ
    テーブルチャージ¥800
  • 平均利用額
    ¥4,000〜¥4,999
  • 個室
  • 総座数
    15席(カウンター11席、テーブル4席)
  • 席種
    カウンター、テーブル
  • ペット
    不可
  • テイクアウト/お弁当
  • お子様メニュー
  • ドリンク
    フルーツカクテル、カクテル、ウイスキー、ビール、ワイン、ソフトドリンク、ほか
  • コース料理
  • 貸切

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