mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

縄文ファンも、ゆずっこも。一度は訪れたい丘の上の遺跡

横浜には原始・古代遺跡が何カ所かありますが
縄文、弥生、古墳時代と3時代に渡る遺跡は珍しいんですって!

 

磯子区の岡村小学校に隣接する「三殿台遺跡」は、1966年に指定された国の史跡です。標高55.1メートルの丘の上に位置するため、東に房総半島、西に丹沢から富士山などを臨む絶好のロケーションが魅力のひとつ。古代の人々もこの風景を眺めていたのだと思うと、4500年前の暮らしがリアルに想像できる気がします。縄文時代中期から古墳時代まで、3つの時代にそれぞれムラが営まれていたというのも、景色の良さと関係あるのかもしれません。

地面にはカラーブロックで模様が描かれていますが、これは、発掘された住居跡から主なものを選んで時代ごとに色分けして表示したものだとか。ちなみに、赤は縄文時代、茶色は弥生時代、白は古墳時代の住居跡です。

各時代の特徴がわかる縦穴式住居が1棟ずつ復元展示されており、それぞれ内部に入ることもできるので、時代の住居の特徴をリアルに体験できます。
復元された縦穴式住居のうち2棟は今年度中に建替予定。つまり、古代の住居を「新築」するシーンを見学することができるのです!スケジュール等はホームページなどで告知されるほか、磯子図書館とのコラボレーション企画も計画されているので、お楽しみに。

こちらは入口横にある展示室・事務室。三殿台遺跡から出土した土器などの遺物が展示されているので、時代による変化を見比べることができます。

壁には貝塚のはぎとり標本も。ムラの周辺部には、貝殻や土器の破片など、いわば“古代のゴミ”が埋められていたそうです。展示されているのは地層の断面をそのまま剥ぎ取った標本なので、地表に近かった部分にはビニールなど現代のゴミもチラホラ…。

ユニークなのが、ここで販売している「勾玉づくりキット」。勾玉の材料となる青田石は紙やすりで削れるほどやわらかいので、好みのカタチに削ってペンダントにしてみてはいかが?

ちなみにここは、横浜出身のアーティスト「ゆず」ファンの聖地としても知られています。なぜなら、隣接する岡村小学校は二人の母校であり、この場所は子ども時代の思い出がつまった遊び場だったのです。資料室には訪れるファンのために「ゆずっこノート」も用意されています。

ゆずのCD「すみれ」のブックレットに登場したこの風景、見覚えのある方も多いのでは?

ちなみに、この建物は住居跡の保護棟。遺構の大部分は埋め戻されましたが、この部分だけは掘り出したままの遺構をガラス越しに見ることができます。

ご案内いただいた、考古館館長の和久井清司さん。
「火起こしや勾玉作り、土偶作りなどの体験教室も随時開催しているので、気軽に遊びに来てください」と語りかけてくれる優しい笑顔が印象的。
ありがとうございました!

 

Information
[住所]横浜市磯子区岡村4-1-22
[TEL]045-761-4571
[開館時間]4〜9月9:00〜17:00/10〜3月9:00〜16:00
[休館日]月曜(祝日の場合翌日)、年末年始(12/28〜1/4)
[入場料金]無料
[アクセス]市営地下鉄「弘明寺」駅から市バス219系「三殿台公園」バス停下車、徒歩5分