mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

『 マロンとマロニエと…』  栗のラムシロップ漬け

 

『 ものがたりのあるレシピ。 』 9月

 

をフランス語で表すと、『マロン Marron』かと思いきや実は『シャテ-ニュ châtaigne』。『マロン』とはパリの多くの通りで街路樹として植えられている、マロニエの木になる実のことのようです。が、マロン・グラッセやクレーム・ドゥ・マロン(栗ジャム)には『マロン』の単語が使われている…。フランス語は複雑です。秋になると街頭に現れる焼き栗屋さん、その後ろには黄色く色づき始めたマロニエの街路樹。どちらも秋の到来を告げる景色です。今回は栗の渋皮煮をラムの香りでフランス風に。旬の栗をお正月まで楽しめるレシピでお届けしましょう。

 

 

栗のラムシロップ漬け 調理時間 2時間

 

栗 1㎏  砂糖 1㎏  重層 小さじ1  ラム酒 50ml

 

1.栗は一晩水に漬けて柔らかくし、実を傷つけないように鬼皮をむく。

2.1と重層と水1Lを鍋に入れて強火で沸騰させ、弱火にして30分茹でてザルに上げる。

3.栗の汚れや筋を取り除き、軽く洗って鍋に入れる。砂糖とひたひたの水を注ぎ落し蓋をして弱火で40分煮る。ラム酒を加えそのまま冷ます。煮沸した清潔な瓶に詰め冷蔵庫で保管する。

 

9月のコラムは“フランスの秋野菜”のものがたり

 

↑ 南仏・グラースの街の10月の市場にて

 

『 フランスの秋野菜は複雑怪奇 』

上にお伝えした「マロン marron 」のように、名前を覚えるのに少々苦労を要する野菜が、フランスの秋にはいくつか登場します。

以前にフランスのキノコにはおかしな名前のものがたくさんあると書きましたね。“死のトランペット”や“羊の足”、“パリのキノコ” 等々、名前を聞いただけではなんだかさっぱりわからないものがたくさんあります。ちなみにパリのキノコとはマッシュルームのこと。その昔、パリ北部の採掘場の跡地の地下で栽培されていたとか。羊の足はまさに偶蹄類の足先のよう。死のトランペットは真っ黒で先が開いたまさにトランペットの形をしています。

続いてはかぼちゃ。こちらはかぼちゃそのものにいくつかの呼び名があって、栗やキノコ以上に複雑です。

“ Potiron ポティロン ” “ Potimarron ポティマロン” “ Citorouille シトルイユ ” それに“ Courge クルジュ ”。これら全てかぼちゃを表す単語。はじめは何がどのかぼちゃなのやら全くわからず、「とりあえずかぼちゃね」と思っていました(笑)。

しかしスーパーや市場でその特徴を観察してもよくわからない。同じような形のかぼちゃでも、あちらのお店ではシトルイユ、こちらではポティロンと表記してあったりと複雑怪奇で、この二つの区別は特に至難でした。そこで調べてみると、ポティロンは丸いものも平たいものもあるようで、オレンジ色のものもあれば緑のものもあるよう。シトルイユはこれぞオレンジ色という色味でまん丸くて大きく、いわゆる西洋で描かれるハロウィンのかぼちゃ、ということらしいのです。なるほど…。ということは上の写真内のかぼちゃはポティロン??

次にポティマロン、これは分かりやすくオレンジ色ながら小ぶりで日本のかぼちゃににてホクホク。クルジュはかぼちゃの総称であったり細長いものも指すようです。

かぼちゃ一つにこれだけの名前。しゃべり言葉では厳密に区別されていない部分も多々あるようで、私の中で答えはいまだ謎めいています。栗にキノコにかぼちゃ。どれもたくさんの名前を持つ秋の人気者、ということでお許しください。

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