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「思い出づくりの場でありたい」-カップヌードルミュージアム 横浜(1) 

2011年9月に新港地区にオープンしたカップヌードルミュージアム。世界的に企業博物館の多い日本の中でも有数の博物館であり、年々来館者が増加し続けています。
今回は、オープン以来館長を務める筒井之隆さんにお話を伺いました。

クリエイティブシンキング=創造的思考
「ミュージアムのコンセプトは開館以来一貫しています。子どもたちに、創造的な考え方を身につけて欲しい。これは日清食品創業者・安藤百福の強い思いです。」


「クリエイティブシンキング=創造的思考」をミュージアムのコンセプトとして選んだのは総合プロデューサーである佐藤可士和氏。

「佐藤氏は、この言葉には安藤の子どもたちに伝えたい思いが凝縮されていると、コンセプトに選びました。そして、ロゴマークは、カップヌードルの容器にも描かれている「キャタピラ」から3本を取ったシンプルなデザインです。単にカップヌードルを認知させるだけでなく、一本一本がエクスクラメーションマークとして、安藤の世界観を見て驚いて欲しいという気持ちが表れています。いいマークだと思います。」

ミュージアムには、オリジナル「カップヌードル」を作るマイカップヌードルファクトリー、「チキンラーメン」を手作りするチキンラーメンファクトリー、カップヌードルの製造工程をアスレチックで体感するカップヌードルパーク、発明・発見のヒントを知るクリエイティブシンキング ボックスなどが用意されています。

味は5460種類
「マイカップヌードルファクトリーでは、自分でデザインしたカップに、4種類の中から好みのスープと12種類の中から4つのトッピングを選び、オリジナルカップヌードルを作ることができます。味の組合せは、実に5460通り。何回やっても、毎回違うカップヌードルを作ることができます。」と、筒井館長。

「子どもは耳で聞いたことは忘れやすいですが、体験をしたことは忘れない。ここでは、展示を見て勉強するのではなく、チキンラーメンを作るなどの体験等を通して楽しんでもらい、その結果、誰がどのようにインスタントラーメンを発明したのか、インスタントラーメンの知識が自然に身につくことを意図しています。」

つまり、世界初のインスタントラーメンを発明した安藤氏の「創造的思考」を、展示を通して楽しみながら体感できるようになっているのです。

年平均来館者数は100万人以上、海外からは13万人
カップヌードルミュージアムは、2018年9月で7周年。これまでの来館者は720万人にのぼります。

「嬉しいことに、子どもとお父さん、お母さん、そしておじいちゃん、おばあちゃんの三世代一緒に来てくれます。ここではどの世代でも何かしら楽しむことができる、これは大きな特徴です。みなとみらい地区を見回せば親子や若いカップルが遊ぶ施設はたくさんありますが、三世代が楽しめる施設となるとあまり見あたりません。家族で一緒に1日楽しめる場所であること、これが大事なことだと思っています。子どもが、カップヌードルミュージアムで、おじいちゃんとおばあちゃん、両親とカップヌードルを作って楽しかった、この思い出が大事なのです。」

「昨年の入館者のうち、海外からのお客様は13万人弱、全体の12%を占めました。
とにかく、世界中の人に来て欲しいと思っています。それが、みなとみらいを選んだ理由でもあります。世界に開かれた貿易港であり、羽田空港にも近い。」

海外からの来館者に伝えたいことは…
「先ずは、『安藤百福』の名前と安藤がインスタントラーメンの発明者であることを覚えていって欲しい。中国では400億食、インドネシアでは130億食と、インスタントラーメンは世界中に普及しているため、インスタントラーメンの発明は自分の国だと思っている人が実に多いのです。いかに浸透しているかの表れだとは思いますが、インスタントラーメンは安藤百福の発明で、originは日本にあることを理解してもらいたいと思います。」

スタッフに支えられて
「毎年実施している出口調査によると、満足度の中で一番高いのが、「スタッフのホスピタリティが行き届き親切である」。これが95%を占めます。
満足度とスタッフの対応には高い相関関係があります。そこで、ミュージアムが一番力を入れているのはスタッフの教育です。」

「カップヌードルミュージアムは、女性スタッフの力で支えられています。もちろん男性もいるのですが(笑)。母親と子どもの双方の気持ちが分かるということから、多くの主婦に働いてもらっています。産休取得率も高く、また取得後もすぐ復帰してくれます。休日にはスタッフが子どもを連れてよく遊びに来てくれます。働いている人が楽しむことができれば、お客様も楽しめる、それが基本。われわれはスタッフみなさんに感謝しています。」


儲けはいらない!?

「ミュージアムの館長に就任したとき、安藤社長から「ここで儲けることは考えなくてもいい。子どもたちの思い出づくりの場所にして、10年、20年のサイクルで自然にブランドへの愛着が刻まれるような施設にしてほしい。」と言われました。すばらしい言葉だと思い、これを心に刻んでいます。
朝、子どもたちがミュージアムに走って入ってくる。そして1日楽しんだ子どもたちがスキップしながら帰る姿を見ることがとても嬉しい。この光景をいつまでも見続けることができれば、このミュージアムは続いていくと思います。
いつも言うことなのですが、両親に連れてきてもらった小さな子どもが、ミュージアムでの楽しい想い出を刻んで、成長し、結婚して子どもができたとき、子どもの手を引いてまた来て欲しい。10年、20年のサイクルで人の心を引きつける施設でありたいと思います。」

「思い出づくりの場でありたい」-カップヌードルミュージアム 横浜(2) へ

ここは、子どもたちひとりひとりの中にある創造力や探究心の芽を吹かせ、豊かに育てるための体験型ミュージアム。世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明し、世界の食文化を革新した日清食品創業者・安藤百福の「クリエイティブシンキング=創造的思考」を数々の展示を通じて体感することが出来ます。見て、さわって、遊んで、食べて、楽しみながら発明・発見のヒントを学び取り、自分だけのクリエイティブシンキングを見つけてください。

  • ショップ・スポット名
    カップヌードルミュージアム 横浜(安藤百福発明記念館)
  • 住所
    神奈川県横浜市中区新港2-3-4
  • 電話
    045-345-0918
  • 営業時間
    10:00 〜 18:00 (入館は17:00まで) ※休館日:火曜日 (祝日の場合は翌日が休館日)、年末年始
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