mirea 街を彩る ヒト・モノ・コトをつなぐ[ミレア]

『 夏を小瓶に閉じ込めて』 ~ トマトのジャム ~

『 ものがたりのあるレシピ 』  7月

 

私たちが何気なく食べているジャムは、元はと言えば保存食の一種。ヨーロッパの短い夏に旬を迎えるフルーツは数ありますが、同様にその旬も短く、それならば砂糖と煮て瓶に閉じ込め一年中楽しもう、というのがジャムの起源なのです。

我が家では梅のジャムとトマトのジャムを作り終わると夏休みがやってきます。食べるスピードが速すぎて、到底保存食にはなりませんが、それらが並ぶ朝食の景色に夏が来た!と感じます。フランス流にしっかり甘く、さらっとフレッシュ感を残す作り方が、夏のフルーツにはよく合います。パンにはもちろん、チーズに合わせても美味です。

 

 

トマトジャム 市販の一瓶程度の量

 

トマト 300g  グラニュー糖 200g  レモン汁 大さじ1

 

1.トマトはヘタを取り湯むきしてざくぎりにする。

2.グラニュー糖・レモン汁と一緒に鍋に入れ火にかける。

鍋底が焦げないように時々かき混ぜながら、中火で15~20分ほど煮る。

煮沸した瓶など清潔な容器で保存する。

バゲットにバターとトマトジャムをたっぷり塗ってタルティーヌに。クラッカーなどにお好みのチーズとトマトジャムをのせておつまみにも。

 

7月のコラムはフランスの夏の果物“ミラベル”のものがたり

 

『 愛しのミラベル 』

ありがたいとにこの数年、毎年フランスに足を運んでいるので、あ〜フランスのアレが無性に食べたい!という発作も少なくなってきました。
ワインにチーズにバターにチョコレートにジャム、スーパーのお菓子からメゾンのマカロンやチョコレート、ケーキまで、日本にいながらなんでも手に入る時代になりました。が、『足を運ばなければ食べられないもの』が存在するのも事実。その中でも最たるものが、旬の美味しい農産物たちではないでしょうか。春にはタンポポのサラダ、夏には芳醇な桃類、秋にはびっくりするほど種類豊富で形も様々なキノコたち、冬なら街頭で怪しいおじさんから買う焼き栗や、農産物ではありませんが恐ろしい量のバターを塗った熱々のクレープも、冬のパリにでも足を運ばなければ味わえないものだと感じます。

夏になると無性に食べたくなるフルーツ、ミラベルもその一つ。日本名はセイヨウスモモ。アルザスやロレーヌが産地です

その素晴らしい香りと品の良い甘みに、私は勝手にフルーツの女王さまと位置づけています。がこの女王さまはとてもデリケートで旬が短い。美味しいミラベルが出回るのは夏の1ヶ月ちょっとです。  この時季のフランスいえば、どこに行っても大行列に大渋滞、な上にお店も閉まる、フランス人はいない、暑い日はかなり暑い。私が最もフランスに行かない時季に旬を迎えるフルーツなのです。

留学時代、ホームステイ先で始めて食し、あまりの美味しさに大感激すると、マダムは旬が終わるまでミラベルを切らさず夕食後に出してくれました。時に手作りタルトに変身した甘酸っぱいミラベルは至福の食べ物でした。

あ〜、次のミラベルはいつ食べられるのだろう…。夏が近づくとふと思います。

唯一日本でも手に入るミラベルのジャムを買いに、今年の夏も都内デパ地下に足を運ぶこととなるでしょうか。

日本にいながらなんでも手に入る時代、こんな恋焦がれるほとの食材があるってなかなかステキかな、なんて思い、納得しています。

もしこの季節のフランスにチャレンジする方がいましたら、是非食していただきたいです。

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